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ポスターのメイン写真の撮影は、広葉樹の色づいてきた埼玉県の秩父で行われました。あらかじめスタッフが探しておいてくれた最初の撮影スポットは、すぐそばまで住宅があるような街中ですが、写真で見るとずいぶん森の奥まで来たような雰囲気の漂う杉木立。番組パーソナリティのTBSアナウンサー中村尚登さんとともに足元に注意しながら急斜面を登り、中村さんは立ったまま、私は隣に積み上げられた丸太の上に座ってポーズをとったところで、「あと10分で日が射しますから、そのままお待ちください」と、スタッフから告げられました。狙っているのは、私たちの背後の梢から後光が射してくるショット。斜面を背にしている私たちから見ると、寒々とした杉木立の片隅から徐々に光が差し込み、それが少しずつカメラに近づいてきます。待ったのは、予告どおり、ほぼ10分。冬の柔らかな陽射しが私たちの背中を暖め、それがカメラに重なったところで、シャッターが切られました。こんなにふうに木立の中でじっとして、移ろっていく陽射しを肌で感じたのは、初めてだったかもしれません。カメラマンが微妙に位置を変えながらシャッターを切り続ける間にも、木立に切り取られた陽だまりは、私たちの目の前を静かに移動していきました。
続いて、今度は平地の林の中での撮影になりました。同じく杉木立ですが、こちらは足元に這っている蔦が赤く紅葉して、チャーミングなアクセントになっています。こちらでは、スタッフから「冬ソナみたい」という言葉が漏れたほど、ちょっとロマンチックな雰囲気(そう見えるのは、あくまで木立のせいですが……)の撮影をしたり、カメラマンが地面(の上に敷かれた毛布)に寝転んで煽るようにして撮ったり、同じアングルでもカメラを覗き込むようにしたり、中村さんの提案で、ふたりが雑談している風にしたり……と、いろいろ変化をつけながら撮影が行われました。いつもスタジオ収録ではご一緒させて頂いている中村さんですが、ふたりでロケに出たのは初めてです。雑談撮影では、番組ディレクターの話題で大いに盛り上がりました。
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後日談ですが、宮城ガイダンスの会場に届けられた3パターンの候補から、その場にいた関係者10数名の投票により、最終的には私たちがカメラを覗き込むようにしている、カメラマン渾身の一枚(地面に寝転んで撮った写真)が採用されました。私個人としては、後光バージョンや冬ソナバージョンが気に入っていたのですが、確かに、深い森の奥でなにかを発見したような、そんな遊び心のある雰囲気がよかったのかもしれません。 |
秩父では、ポスター撮影に引き続き、12月放送分の収録が行われました。登場してくださったのは、秩父広域森林組合の持田組合長と研修生になって1年半という新井匠さん。実家が建具屋で小さい頃から木の香りに囲まれて育ったという新井さんは、地元の高校で林業を学び、迷わずこの道を選んだとか。将来は「山を守りたい」と、若干二十歳だとは思えないほど志のしっかりとした姿が頼もしく、「曇りのない眼」が印象的な好青年でした。
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