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ハラン(葉蘭)づくりの匠
長崎県・東彼林業研究会
高月 篤さん
東彼杵(ひがしそのぎ)郡は、西は大村湾に面し、東は佐賀県に接している農林業と窯業が盛んな地域です。そこに間伐した人工林内でハランを栽培し、成果を上げている方がいるとお聞きし、お訪ねしました。
ハランとは、バランとも言い、お寿司やお弁当の仕切りに使う葉のことです。最近では、生け花やフラワーアレンジメントの材料としても人気が高いそうです。東彼林業研究会会長のハランづくりの匠、高月篤さんにお話しをうかがいました。
葛城
:
きれいに間伐され、林内一面がハランでとてもきれいな景色ですね。高月さんは、どうしてハランを栽培しようと思われたのですか?
高月
:
スギ・ヒノキは育成期間が長いので、大径木に育つまでの間の収入源が必要です。材価が高ければ、間伐材でまかなえるのですが今はそれも難しく、何かないかと考えたのが始まりで、波佐見町の林家7名が集まり、昭和57年に東彼薬草研究会を発足させたんです。
葛城
:
ということは、最初は薬草の栽培を考えていたのですね?
高月
:
そうです。私の父が長崎大学の薬学の先生に相談に行き、最初はオウレンという薬草を栽培してみましたが、長崎では気候が暖かすぎたようで上手く行きませんでした。そんなときに、ある本を見て、千葉県でハランの栽培をしていることを知り、これならどうだろうと思い千葉から苗木を取り寄せてやってみたんです。
葛城
:
ハランは長崎の気候風土に合っていたんですね。
高月
:
そのようです。東彼薬草研究会は昭和59年に東彼林業研究会と名前を変え、今では40名ほどの会員がいてハラン栽培をしています。
葛城
:
葉全体が緑色のものと、白い線が入ったものがありますが。
高月
:
全体が緑なのをアオハランで、白い線が何本も入っているのがシマハラン、先端の方が白くなっているのがアサヒハランです。
アオハランはお寿司屋さんや生け花用、シマハラン、アサヒハランはフラワーアレンジメント用に出荷されます。
葛城
:
ハランに混じってセンリョウもありますね。
高月
:
センリョウもお正月の飾り付け用として一緒に栽培しています。ハランの方が一年に渡って需要があるのでいいですね。ハランは湿気があった方が育つのでヒノキ林よりスギ林の方が栽培に向いているようです。
葛城
:
間伐林の中を有効に利用した素晴らしいアイデアでしたね。
高月
:
ハランづくりを始めたのは私の亡くなった親父なのですが、親父の目的は、材価が低迷している中で何とか100年先、150年先まで森林を守り、残していかなければならないという思いがあったようです。
葛城
:
ハランが目的ではなく、森林を後世に残すことが目的だったんですね。素晴らしいお考えだと思います。
東彼林業研究会のホームページ
http://www.town.hasami.nagasaki.jp/hasami2/yakuba/nourin/touhirinken/index.html
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