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「緑の研修生」ニュース 三重県篇

三重県のトピックス

地域に根ざした多彩な製品開発で多角経営化を図っている松阪飯南森林組合。

松阪市と飯南町・飯高町(現在は合併により松阪市)を拠点とする松阪飯南森林組合。
この地域は18世紀初期から人工造林がはじまっていたという歴史ある林業地だ。
森林率は74%、人工林率は75%を誇っている。
組合では間伐材の有効活用に力を入れていて、様々な製品開発を行って実績を上げている。

■小径木加工販売
間伐材を小径の円柱材や各種杭材、支柱材足場丸太等に加工し販売しています。
円柱材 各種杭材 支柱材足場丸太

■木工製品
子供たちが穏やかで暖かい環境で学べるように、間伐ヒノキ材を有効利用した学校机・本棚を製作・販売しています。 ヒノキの学校机 ヒノキの本棚

■菌床しいたけ
しいたけ原木を細かく砕き、ブロックに固め販売しています。手軽に年中、おいしい生しいたけの収穫が可能です。業務用だけでなく家庭栽培用の「もっこり大将」の販売も行っています。
菌床しいたけ お問い合せ:松阪飯南森林組合
ホームページ:
www.mi-sinrin.or.jp/index.htm
Tel.0598-32-3516



日本の木の話C

美しい木目を持つケヤキは、日本の代表的な広葉樹。

ケヤキ【欅】 Zelkova serrata

ケヤキケヤキは本州から四国、九州に分布する日本の代表的なニレ科の広葉樹。古くはツキ(槻)とも呼ばれていた。十和田湖、阿武隈山地、伊豆天城山、奥利根、熊野、日向などに天然林がある。
農家の庭や神社、寺の境内に植えられていることが多い。街路樹にも多く見ることができる。


樹高は30mほどになる。樹形は枝がほうき状に広がる独特の形。樹皮は灰褐色で平滑だが、老木になると大きな鱗片になって剥げ落ちるのが特徴。
葉は細長い楕円形で縁は鋸の歯のようにギザギザしている。秋には美しく紅葉する。
寿命が長い木で、巨木になるものも多く、天然記念物に指定されているものも少なくない。


材は美しい木目を持ち、かたくて強度があり、重量もある。辺材と心材の区別ははっきりしている。辺材は淡い黄褐色で、心材は黄色味がかった褐色から紅褐色をしている。
かつては大黒柱に使用されることも多く、寺社建築材としてもヒノキと並んで重用されてきた。美しく、強度があり、耐朽性に優れた三拍子揃った良材である。


また木肌は荒いが、磨くと美しい光沢が出てくるので造作材・装飾材や家具材としても利用される。漆器の盆・椀、臼と杵(きね)、太鼓の胴などの用途もある。


特に樹齢300年以上のものには、玉杢(たまもく)や如鱗杢(じょりんもく)という珍しい杢目を見せることもあり、最高級の銘木とされる。




指導員・受け入れ側の声

きびしい仕事なので山が好きでないと続かない。
松阪飯南森林組合 河合 敏次さん

河合 敏次さん

河合さんは、林業歴40年。民間の林業事業体でずっと働いていて、7年前に組合に入った。平成15年度からずっと指導員をやっている。「山の経験がないIターンの人が大半。傾斜地の作業に不慣れなのでケガがいちばん気がかりです」。初心者が相手なので現場でその都度、細かく注意や指示をするようにしているという。今年の研修生のことを聞くと「とてもまじめな性格の人ばかり。がんばってもらっています」と微笑む。いま作業班員は18名いるが高齢化が目立っているという。「もっともっと若い人に入ってきて欲しいですね」と緑の雇用への期待は大きい。森林の担い手に向いているのはどんな人ですか?と聞くと「自然の中で行うきびしい仕事なので、山が好きな人でないと続かないと思います。技術は、長年やっていれば身体が覚えます」と答えてくれた。「今の林業は作業効率をいかに上げるかが課題で、昔と作業の性質が変わってきて匠の世界が成り立ちにくい環境です。しかし、匠の世界に憧れて技術を磨こうとしている若い人も多いです」と未来の後継者たちに期待を寄せている。




最初は基本に忠実に。自分だけでなく周囲にも気を遣って作業して欲しい。
大紀森林組合 寒川 卓美さん

寒川 卓美さん

「組合に入って18年、最初は事務をやっていました。現場に出てからは10年になります」という寒川さん。
お父さんも組合の作業班で働いていて、山仕事はお父さんからみっちり仕込まれた。「高校生の頃からアルバイトでチェーンソーを持って山に入っていました」と実際の山仕事の経験は長いようだ。
「研修生には、基本を忠実に守って作業してもらっています。応用は、ある程度経験を積んでから。山は足場が悪いのでケガをしないように十分注意し、自分一人だけでなく周囲の人にも気を遣うよう、うるさく言っています」と周囲の状況確認、安全確保の大切さを強調した。
大紀森林組合の研修生は、県内出身者が多いとのこと。作業班も一時は年配者が多かったが緑の雇用のおかげで今はバランスが取れてきている。
「昔は頑固な人が多く、技術も上手な人を見て盗めと言われていました。今はそんなことはなく、上手な人が初心者にちゃんと教えます。やる気さえあれば大丈夫です」と締めくくってくれた。




山を守っていこう、山村に根をおろそう、という人に来てほしい。
松阪飯南森林組合 組合長 大西 雅幸さん

大西 雅幸さん

「若いときは大阪の方でサラリーマンをしてましたが、27歳で地元に帰り、それから30年以上も山仕事をやってました」と、現場のことをよく知っている大西さん。 4年前から組合長として活躍している。
「森林組合も民間的な考え方で動かなくてはいけない」と意識改革を唱え、取り組んできた熱血漢。緑の研修生への想いも熱く、「山の仕事も、地元の生活も、本気でやってもらいたい。
山を守っていこう、山村に根をおろそう、と信念を持った若い人に来てほしい」という。
また、「本気でいっしょうけんめいやれば、道は開けると思う」とも語る。そして、「研修生が来てくれて、高齢化が進む山村の活力になり、地元の人も温かく迎えてくれています」。
さらに続けて、「林業を担う若い人、現場で働いてくれる人が大切だから、私たちは住居のお世話など全力投球で受け入れ体制を整える努力をしたいと思う」と、熱っぽく語ってくれた。


がんばれ、「緑の研修生」!

緑の研修生は、地元の私たちにとっても希望の星なんです。
松阪市飯高町栃谷 山里の駅栃谷駅長 福本 馨さん

福本 馨さん

福本さんは、松阪市飯高町で研修生の住宅の世話をしている。
「飯高町にはいくつもの集落がありますが、どこも若い人が出て行ってしまい高齢者ばかり。何とか地元を活性化したくて“山里の駅”をはじめました。緑の研修生の住宅のお世話をするのは今回がはじめてですが、若い人に住んでもらうことで、地元が元気になると思いお引き受けしました」と語り始めた。
飯高町の中でもいちばん奥の波瀬地区に16軒ほどの集落があり、その中の1軒は持ち主が亡くなり空き家になっていた。家の管理を任されていた福本さんは、空き家にしておくのなら研修生に住居として使ってもらおうと働きかけた。
「古い家なので風呂は五ェ門風呂でした。下から焚くのはたいへんなのでガス給湯設備を付けたり、若い人が暮らしやすいように改造しました」と受け入れ態勢も万全を期したという。
その集落は人口45名で35歳になる三谷さんがいちばんの若手だという。「地元の若い者はみんな出て行ってしまう。そこに来てくれた研修生は、私たちにとっても希望の星です。お嫁さんも何とかお世話したいなあ、と思っています」と笑顔を見せる。
「あまり近寄りすぎず、少し隔たりながら見守っています。きびしい山仕事を終えて帰ってきたときに、ほっとする家であってほしいですね」。
地域の行事があるときも声をかけ参加してもらっているという。
「氏神様のお祭りや子供たちを集めたクリスマスパーティに出てもらいました。三谷君も気持ちよく出てくれて、みんなも喜んでいます」。


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