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「緑の研修生」ニュース 大分県篇
森林の匠に仕事を習おう!葛城奈海の林業体験レポートA

「緑の研修生」メッセージボードでおなじみの葛城奈海さんが林業にチャレンジ
しました。この日のために刈払機とチェーンソーの講習まで受けた葛城さん。
森林の匠から、森林の仕事のコツを伝授してもらいます。


宮崎の匠に枝打ちの注意点を教わる。 今回の匠は宮崎県・耳川広域森林組合・北郷支所の河内伯雄さん。この道、35年の大ベテランに枝打ちの注意点を伝授してもらおう。 河内伯雄さん


葛城:今日は、河内さんのヒノキ林にお邪魔しています。河内さん、今日は枝打ちについて教えてください。まず、枝打ちは何のためにやるんですか?

河内:一つは収益性のいい、節がない高品質な材を作るためです。もう一つは日光を地上まで差し込ませ、明るく健全な森林にするために行います。

葛城枝打ちをすれば、将来きれいな柱材が取れるわけですね

河内:そうです。植えてから3年目ぐらいまでは、雑草の多いところでは年に2回。6月と9月に行います。普通は6月の終わりから8月ぐらいまでに行います。

葛城:4mというのには何か意味があるのですか?

河内:最終的には節のない柱材を取るのが目的です。柱材は1本が3mあればいいので余裕を見て4mまで枝打ちします。4mあれば化粧板も取れますから。

葛城:いい材を取るために、いろいろ手間をかけるのですね。

河内:ほったらかしのままでは高収益を上げられません。私の所では13年、14年目で一度間伐をして、伐った木は「さび丸太」や「磨き丸太」と呼ばれる化粧丸太用に出荷しています。



葛城:化粧丸太とはどんなものなんですか?

河内:料亭の床の間などに使う丸太です。柱材を取るのは大体40年生ぐらいです。その間、手入れをしていれば市場は小さいですが収益を得ることができます。

葛城:なるほど、枝打ちの目的がよくわかりました。では、枝打ちにはどんな道具を使うのでしょう?

河内:大きな枝を打つためのヨキ。ヨキというのは斧のことです。このへんではヨキと呼びます。細い枝にはカマとノコをセットで使っています。ナタを使う地方もありますね。ハシゴの上では安定が悪いので注意を怠るとケガをします。初心者は、ヨキやカマではなくノコを使うといいでしょう。



葛城:枝打ちを行う時期は決まっているのですか?

河内:木が凍らなくなってから春のお彼岸までと秋のお彼岸から木が凍るまでに行います。春から夏は木が成長する時期なので、その間は行いません。この時期に木に傷をつけると、そこから病気になってしまうこともあります。また、木が凍ってしまうと、割れてしまうことがあるので枝打ちを行いません。

葛城:枝打ちの大切さがよくわかりました。丁寧に枝打ちされた林は、日光もよく差して見ていても清々しいですね。今日は、どうもありがとうございました。

 

●「葛城奈海の林業体験レポート」をビデオストリーミングで配信中です。
ぜひご覧ください。http://www.ringyou.net/bbs/taiken/index.html
次回は群馬の匠に間伐について伝授してもらいます。




葛城奈海

[体験後記 宮崎県篇]
「えっ、こんな細い木で枝打ちするの?私が上ったら、折れちゃうんじゃない!?」とまず心配になりましたが、木ってそんなにヤワなものではないんですね。
匠の河内さんが丹精込めて世話をしているこの山は、元は棚田だったそうです。それが、今では地元でも有名な「見事に手入れが行き届いている山」。なのに足元がぼこぼこなのは、山芋を狙った猪の仕業でした。撮影の朝、仕掛けておいた罠にその猪がかかり、「さばいてきた」と河内さん。
穏やかな笑顔に刻まれた皺が、山との付き合いの深さを物語っているようでした。 (葛城奈海)





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