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緑の研修生新聞 長野篇
「緑の研修生」ニューストップへ 研修生の声 高知県の森林と林業 森林の知識

新しい「緑の研修生」の生の声をうかがいました。

毎日の仕事で、10キロの減量に成功しました。
名小路 健さん(26歳)木曽森林組合

名小路 健さん 東京で3年暮らしたという名小路さんは、コンピューター関係の仕事をしていた。もともと木曽福島生まれで、お父さんの転勤によって秋田、兵庫、金沢など転々としたそうだが、結局生まれ故郷に帰ってきた。Uターンのわけを尋ねると、「東京はゴミゴミしていて、ずっと住んでいくのはいやだった」という。いまは3年前になくなったおばあちゃんの家で、夫婦ふたり暮らし。奥さんは賛成でしたか、の問いには、「こっちにくることを説得するのに苦労しました」と笑う。でも、自然が好きなこともあり、同意してくれたそう。「山の仕事を始めた当初は、急な斜面を登るためにアキレス腱やふくらはぎがパンパンになり、筋肉痛に悩まされました」「来たときより、10キロやせましたね」とお腹をさする。勤めていた会社の同僚は、マジ?と驚いていたそうだが、「体を動かすのが好きだし、仕事は楽しいです」とうれしそうに語ってくれた。


木陰のない下草刈りは、暑くてきついですね。
長谷川 玲さん(31歳)木曽森林組合

長谷川 玲さん 木曽福島の東隣、日義村で生まれ育ったという長谷川さん。9年間地元のJAに勤めていたそうだが、林業の本場である木曽にふさわしい山の仕事に転職。「仕事を始めたころより、いまの方が暑くてきついですね」と話す。体力的に自信はあったそうだが、さすがに木陰のない下草刈りの仕事は暑さがこたえるようだ。1月から林業作業に従事して、4月から「緑の研修生」になったとのこと。春先には、除伐やチェーンソーを使っての間伐を体験しているそうだが、材木になるような木はまだ伐っていないという。「先輩たちのように、早く技術を身につけて、商品になるような木を伐れるようになりたいですね」といい、また「この仕事はチームプレー。いっしょに山には入る仲間とは、フォアザチームで仕事したいと思う」とも語ってくれた。


自分で選んだ道だから、楽しんでやってます。
小野 真さん(21歳)木曽森林組合

小野 真さん 学生時代にサッカーのゴールキーパーをやっていたという小野さんは、こんどは山を守るポジションについた。木曽福島にある県立の林業大学校を卒業後、希望していまの組合に入ったという。「体を動かすのが好きだから、そういう仕事をしようと決めてました」と語る彼。体力的には何とか大丈夫だと思っていたようだが、「技術を身につけるのは、大変ですね」と苦笑い。でも、自分で選んだ道だから、楽しんでやりたいし、事実楽しいという。彼女も、この仕事に賛成してくれているそうだ。住まいは、一軒家を友だちと二人で借りているといい、「朝6時には起きて、自分で弁当をつくってます」と笑顔で話してくれた。日本代表のゴールキーパー楢崎選手が好きだそうで、自身は堅実な森林のキーパーをめざしている、ということのようだ。


木曽がいちばん、ここを離れたくないですね。
森下 佳則さん(21歳)みどり産業(株)

森下 佳則さん 「学生のころから森林の仕事をやりたかったんです」と目を輝かす森下さん。高校の時から林業の勉強をしていて、おもしろいと思っていたそう。その後は悩むことなく林業大学校へ。そこでは、どういう作業をするかなど机の上で勉強するが、現場の仕事はあまりできなかったので、早くやってみたかったとのこと。「体はもう慣れたけど、いまは暑さが大変。水がないと仕事にならないですね。それと、ごはんをしっかり食べないと持ちません」と笑う。また、仕事は厳しいが、やり遂げた後の充実感、満足感かあると話す。わが家は木曽福島の西隣、三岳村で、ご両親といっしょ。毎日のお弁当はお母さんがつくってくれるそう。毎月食費を納め、家は農業もやっているので手伝いもするという孝行息子だ。木曽生まれ木曽育ちの彼は、「ここが最高、一生ここにいたいです」と地元に愛着を持っている。


屋根のあるところでの仕事はイヤだった。
大口 陽輔さん(21歳)みどり産業(株)

大口 陽輔さん 「実は高校を卒業して数ヶ月間、ICチップなどの基盤をつくる会社で働いたことがあるんですが、屋根のあるところでの仕事はイヤだった」と話す大口さん。親戚に森林組合で働いている人がおり、話を聞いて林業に興味がわき、仕事を辞めて林業大学校に入学したという。そして、学生のときにみどり産業での体験研修に参加、自分に向いていると思ったそうだ。で、いまは「緑の研修生」。会社で用意した寮にはいり、寮母さんのつくってくれたお弁当をもって山の仕事に精を出している。「下草刈りで草に隠れていた苗木を切ってしまったり、まだ失敗も多いけど、刈り終わったきれいな山を見ると気持ちいいです」とにっこり。また、「自然の中での仕事が好きだから、ずっとやっていきたいと思う」、そう語る言葉には迷いがなかった。


残りの人生、山の仕事が天職だと思っています。
篠原 昭弘さん(48歳)みどり産業(株)

篠原 昭弘さん 会社のある上松町の隣り、日義村で生まれ育った篠原さん。この仕事に就く前も山に関係した仕事だったという。御嶽山のふもとにある名古屋自然休暇村で、お客さんに周辺の自然や植物の案内をするガイドをしていたそうだ。そして、「こんどは案内する側から、木を育てる側にまわりたい」と決心。新聞で緑の雇用事業のことを知り、ハローワークに届けを出していたそうで、みどり産業を紹介されたそうだ。「山の仕事は自分の天職だと思っているし、やっと体も慣れてきたので、これからは技術を身につけるためにがんばりたい」と語る。また、自然好きの彼は、庭に薬草園を持ち、ゲンノショウコ、オオバコなどを育て、身近な草の薬効をホームページで紹介したりもしている。野菜づくりも手がけており、今朝も出荷用のトマトを収穫してきたという。「山の仕事は、時間通りにピタッと終わるから、いろんなことをやりたい私には都合がいいですね」と笑いながら話してくれた。


前の仕事と違い、気持ちにゆとりがある。
松山 勇さん(43歳)みどり産業(株)

松山 勇さん 松山さんも転職組のひとりだ。以前は自動車の部品工場で働いていたという。「製品を作るために、秒単位で仕事をしなければならず、いまとは大違いでしたね」と笑う。この仕事に就いた当初は筋肉痛できつかったそうだが、ようやく慣れてきたようだ。「前の仕事は同じ作業の繰り返しだったが、いまは同じ下草刈りでも自然が相手なので、一秒ごとに状況が違ってくる。石がないか、たえず緊張するし、状況判断しなければならない。大変だけど、苦にはならないですね」と語る。また、「精神的にきつくないし、プレッシャーがないのがいいです」とにっこり。これから間伐、除伐、枝打ち、地ごしらえなど、やること、覚えることがいろいろあるが、やっていておもしろいし、ずっと続けようと思う。その言葉が、仕事への想いを物語っていた。


生涯の仕事、ずっとこっちに住みたいですね。
高橋 弘さん(51歳)みどり産業(株)

高橋 弘さん 「いま、単身赴任です」という高橋さん。聞けば、奥さんは名古屋にいるそう。もともと山が好きだったこともあり、「緑の雇用事業」のことをホームページで調べ、松本で開かれた就業相談会に参加、「緑の研修生」になったという経緯を持つ。前は印刷関係のサラリーマンだったとのこと。いまは会社の独身寮住まいで、毎週末にはクルマで3時間かけ、名古屋の奥さんの元に帰っているという。自然好きの奥さんも、この仕事への転職には賛成だったといい、「生涯の仕事、そう思ってきたので、いずれはこっちに住みたいですね」と力強く語る。また、「70歳過ぎの人が、現役でバリバリ山の仕事をしているのを見ると、私も早く技術を身につけ、ああなりたいと思いますね」とも話していた。


先輩からの声

どこへ行っても通用する人になってほしい。
和合 康弘さん(25歳)みどり産業(株)指導員

和合 康弘さん みどり産業に入って、まだ2年目。しかし、ほかの林業会社で5年のキャリアを持つ、和合さん。いま5人の緑の研修生を指導しているという。自分のほかはすべて新人というチームで、実戦を通して技術を身につけてもらえるよう、研修生の立場にたっての指導を心がけているという。「自分ができるからと、それを押しつけないで、体験を通して認識してもらい、分からなかったら聞いてもらうようにしています」と語る。疑問をもったら、そのとき聞けば、覚えるのも早い。誉めることもだいじに、自主性を重んじるようにしているそうだ。「自分が分からないことを質問してくれ」とも言っているそうだ。分からなかったら勉強して、自分も成長できるから、という。そして、「最終的に、どこへ行っても通用する人になってほしいですね」と、指導員ならでは言葉で結んだ。


仕事を、どう覚えてもらうか、苦心しています。
川村 賢一さん(66歳)みどり産業(株)取締役 木曽営業所長

川村 賢一さん みどり産業(株)の取り締まりである川村さんは、緑の研修生を受け入れる立場。昨年は6人、今年は5人の研修生を引き受けたという。「仕事を、どう覚えてもらうか、それが悩みの種ですね」といい、実地研修の班の編成や仕事内容に苦心しているようだ。聞けば、一斑に5人の研修生全員をまとめ、作業してもらっているとのこと。「同じ立場の者が身近にいた方が、刺激し合って覚えが早いみたいですね」とほほえむ。仕事も、一年を通してやるさまざまな仕事をこなしてもらい、流れがわかるようにしているそう。それに、貯木場での木の径測、木の種類や品等に仕分けする特殊な仕事も体験してもらうという。ベテランの木を見る目、正確ですばやい判断に舌を巻く研修生も多いようだ。「専門的な技術を覚える意欲につながれば・・・」と、研修生を思いやる川村さんだった。


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