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「緑の研修生」ニュース 大分県篇
森林の匠に仕事を習おう!葛城奈海の林業体験レポート@

「緑の研修生」メッセージボードでおなじみの葛城奈海さんが林業にチャレンジ
しました。この日のために刈払機とチェーンソーの講習まで受けた葛城さん。
森林の匠から、森林の仕事のコツを伝授してもらいます。


大分の匠に刈払機の注意点を教わる。 今回の匠は大分県・玖珠郡森林組合の高田好則さん。
この道、30年の大ベテランに刈払機の注意点を伝授してもらいました。
高田好則さん


葛城: 高田さん、よろしくお願いします。
最初に下草刈りは何のためにするのか教えてください。
   
高田: 植栽した木の周りに雑草や他の木が生い茂ると、木の成長を妨げます。植えた木がよく育つように下草刈りをします。
   
葛城: なるほど木が小さいうちにする作業なんですね。
   
高田: そうです。植えてから3年目ぐらいまでは、雑草の多いところでは年に2回。6月と9月に行います。普通は6月の終わりから8月ぐらいまでに行います。
   
葛城: 夏の暑い盛りの作業で、たいへんではありませんか?
   
高田: 体験汗だくになる作業です。私は暑さ対策として朝の5時ぐらいからお昼までしか作業しないようにしています。夏は暑さだけでなくハチにも注意が必要です。5月から先になるとミツバチや足長バチが活動を始めます。夏の後半からは大型で危険なスズメバチも出てくるので、注意して作業しなければなりません。
葛城: どんな点に注意すればいいのですか?
   
高田:

着衣は白がいちばんいいです。黒や紺はハチが攻撃してくる色なので危険です。スズメバチは風倒木の下や木の空洞などの中に巣を作る習性があります。巣のありそうな場所では注意が必要です。万が一、刺されたらすぐ病院へ行きましょう。ハチの毒は一度刺されると身体の中に抗体ができ、次に刺されたときに症状がひどくなる特徴があります。もう一つ夏場に注意しなければいけないのが雷です。雷はどこに落ちるかわからないのでゴロゴロ鳴ってきたら作業を中止します。

刈払機には肩掛けタイプ、両手ハンドルタイプ 背負いタイプの3タイプがあります。平地では両手ハンドルタイプが扱いやすいですが斜面では肩掛けタイプが扱いやすいと思います。

   
葛城: 私が講習で使ったのは両手ハンドルタイプでした。刈払機を使うときにはどんなことに注意すればいいでしょう。
   
高田: 次の点に注意してください。
 

@周囲5m以内に人がいないことを確認してからエンジンを始動する。作業中も5m以上離れる。

A斜面で何人かで作業をする際は、上下で重なって作業をするのは絶対禁止。たとえ距離が離れていても上下重なっての作業は危険です。

B山林作業では、30枚以上の笹刃、のこ刃、チップソーを使用します。何故かというと岩や木の株など堅い物に当たると刃が割れて飛びけがをすることがあるからです。歯数の少ない刃は欠けやすいので使用しません。

Cキックバックには十分注意してください。歯の右上半分が堅い物に当たるとキックバックを起こし、歯が跳ね飛ばされとても危険です。刈るときは右から左へ一定方向のみ。往復刈りは絶対にしないでください。

Dナイロンのひもなどが歯に巻き付き止まってしまう場合は、必ずアクセルを戻しエンジンを停止。歯の回転が止まったのを確認してから取り外しましょう。不用意に取り外すと、指を切り落とす大けがになります。

E作業中はエンジン音で会話が聞き取れないのでホイッスルで合図をしましょう。ホイッスルの合図を聞いたらアクセルを戻しエンジンを停止させ、歯の回転が止まってから振り返るようにしましょう。

   
葛城: 注意しなければならないことがたくさんありますね。でも、みんな安全のために必要なことですね。よく覚えておきます。

 

●「葛城奈海の林業体験レポート」をビデオストリーミングで配信中です。
ぜひご覧ください。http://www.ringyou.net/bbs/taiken/index.html
次回は宮崎の匠に枝打ちについて伝授してもらいます。



葛城奈海

[体験後記 大分県篇]
小雪の舞う中、みなさんの作業の様子を見学しました。

伐倒では、受け口の下切りと斜め切りの先がぴたりと一致し、あっという間に樹齢30年の杉を倒してしまう腕前。複雑そうな重機も、まるで自分の体の一部であるかのように、無駄のない動きでてきぱきと使いこなしています。チェーンソーの分解や目立ても、お手のもの。
つい半月ほど前に受講したチェーンソー講習で、その難しさを実感した私には、ほれぼれするほどの鮮やかさでした。 (葛城奈海)





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