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「緑の研修生」ニュース 徳島県篇

徳島県のトピックス

杉の天然絞柱

植林敏幸さん神山町林業研究グループ連絡協議会 天絞部会 会長
植林敏幸さん

京都・北山から苗木を移植した神山産天然絞柱。

徳島中央森林組合がある神山町では、杉の天然絞柱(しぼばしら)を生産している。 絞柱とは、茶室や床の間などに使う、表面に凹凸を持つ趣のある化粧丸太のこと。
神山町の林業研究グループ連絡協議会の天絞部会会長を務めている植林さんに話を聞いた。

「神山産の天然絞柱は、20年ほど前に京都・北山から苗木を取り寄せました。5、6年前から商品として出荷できるようになりました。“道の駅”にモデルルームを作り、拡販に力を注いでいるところです」とのことだ。

京都・北山でなければ手に入れられなかった良質の天然絞柱が手軽に入手できると評判を呼び始めている。

お問い合せ:かみやま林業振興会Tel.088-676-0034





筏下り大会 激流に挑む?徳島県森連チーム。 森林組合が運営する道の駅「万葉の里」

吉野川の支流の一つ穴吹川は水質四国一を誇る清流。

穴吹町では町起こしの一環として筏下り大会を開催している。この名物イベントに美馬南部森林組合も毎回チームを送り込んでいる。平成17年に行われた第19回大会には、徳島県森連チームも参加。仕事の合間にみんなで手作りしたという筏で水しぶきをあげながらゴールをめざした。

この美しい川の流れを維持するには、森林整備・保全が不可欠。森林の仕事とも密接に関わるイベントといえるかもしれない。



日本の木の話B

国内に広く分布するマツは、日本人にとって身近な樹種。

マツ【松】 Pinaceae

マツは、マツ科マツ属の針葉樹で国内に広く分布している。アカマツ、カラマツ、エゾマツ、トドマツなど多くの種類がある。葉は針状で常緑の高木。ただしカラマツだけは落葉する。日本では、松竹梅は、縁起のいい樹木とされ、庭木や盆栽などにも用いられる。マツはどこにでもある手軽に使える木材であったが近年、マツクイムシによる被害が大きい。

[アカマツ]

アカマツ北海道南部から屋久島まで広く分布し、二次林に多く見られる樹種。痩せ地にも耐え、乾燥した尾根から湿地まで生育する。樹高は35mほどになり、風の強い海岸など生育環境によっては大きな曲がりが見られる。樹皮は赤褐色で、老木になると厚くなり亀甲状に割れ目が入る。針状の葉は2葉性で細長い。マツ材は強度があり、ヤニを含むので、手の触れる柱材には用いず梁材として利用されることが多かった。また、水中でも腐りにくいので橋梁の基礎固めの杭などに利用される。アカマツの薪は樹脂を含むのでよく燃え、窯業の燃料としても欠かせないものだ。日本に生育する2葉性のマツは、アカマツの他、クロマツ、リュウキュウマツがある。

[カラマツ]

カラマツマツ科の中では珍しい落葉性。本州の宮城県から石川県・静岡県以南から中部山岳地帯に自然生育する。土壌条件の悪い土地にも生育する。樹皮は灰褐色で縦に裂け目が入り、鱗状に脱落する。樹高は20mほどになる。葉は線形で2、3cm。短枝では円形に、枝先などの長枝では螺旋形に配列される。生育が早いので、戦後に大規模な造林が行われた。ヤニを抜く脱脂乾燥技術が進み、フローリング材等の内装材として利用される。

[エゾマツ・トドマツ]

トドマツエゾマツは北海道に分布するマツ科トウヒ属の常緑高木。樹高は40mにも達する。葉は細く平べったい形で他のマツとは異なる。木肌は、白く目がつんでいる。しかし、やわらかめの材でシロアリには弱いので主に内装材や下地材として利用される。一方、トドマツはマツ科モミ属で、北海道の石狩・日高以北の亜寒帯に分布している。エゾマツ同様やわらかく白い木肌を持っている。樹皮は灰白色ですべすべしている。




指導員・受入側の声

体力も使うけどやる気さえあれば大丈夫。
美馬南部森林組合 福田 里琉さん

福田 里琉さん

林業のキャリアが30年という福田さんは、生まれも育ちも地元の美馬郡。もともとは架線で材を搬出する仕事に就いていた。
森林組合に入ったのは7年前。第1期の研修生からずっと指導員をやっている。今年の研修生のことを聞くと「山の仕事がはじめての人が多いけど、みんなよくやっています」と満足げだ。
研修で心がけていることを聞くと「ここの組合に来たら、ずっとこの組合にいてほしい。ここに住み着いてくれるようになって欲しいです。田舎は林業の後継者が少ないので大事にしなければ」と答えてくれた。
研修内容は下刈り、間伐と測量を主体にしているそうだ。重機もプロセッサ、スイングヤーダなどを入れている。「重機の資格はみんなに取らそうと思っています」とのこと。
最後に研修生へのメッセージを聞くと「林業は体力も使うし、いちばんたいへんな仕事。でも、やる気があれば誰でもできる仕事です」と答えてくれた。




基本を学んだら、後は経験をつむことが大切。
株式会社ウッドピア 梅津 芳夫さん

梅津 芳夫さん

梅津さんは、役所の仕事を15年ほどしていたが、市町村合併の際に役所を離れ第3セクターの(株)ウッドピアに専務として入った。
今年から研修生のめんどうも見ている。家も林業をしていて林業歴は25年というベテランでもある。「今は木を伐るだけではなく、木を使ってもらう働きかけをしています。そのための体制づくりをしているところです。研修生にも資源調査と合わせて境界測定などの測量の仕事をやってもらっています」と視野の広い林業をめざしているようだ。
「基本を聞いて後は仕事の量をこなして自分で覚えることが大切。子供の頃、ノコギリで木を伐って遊んでいるときに“10万才、こなしたら一人前”と言われました。それだけ量をこなさないとだめということです。」と研修生への熱いアドバイスをいただいた。
(株)ウッドピアでは積極的にIターン者も受け入れている。「山が好きな奥さんをつれて来てください。住まいは1戸建ての市営住宅を斡旋しています」と緑の雇用に大きな期待を持っているようだ。
最後に研修生の武本さんについて聞いてみると「早くお嫁さんをもらって定着して欲しいね」と微笑んだ。


がんばれ、「緑の研修生」!

けがに気をつけていつまでも続けて欲しい。
山形 公紀さん(美馬南部森林組合)の応援団 山形 きよみさん

山形 きよみさん

きよみさんは山形公紀さんの奥さま。
最初に「林業に転職したい」と聞いたときはびっくりしたそうだ。「転職したがっているのは知っていましたが、そこまで本気に考えていたとは思いませんでした」と振り返る。
ちょうど二人目のお子さんが生まれるときで、ご主人も転職に踏み切るのに大分悩んでいたそうだ。そんなご主人を見て、行こう!と勧めたのは奥さまだった。「嫌な仕事をして疲れた顔を見るのがいやだったんです。収入が減っても好きな仕事をやらせてあげたいと思いました。だから私の方から行こうよ、行こうよって強引に進めました」と笑顔を見せた。
徳島にIターンでやってきて山村生活に不安もあったが、今住んでいる脇町はスーパーや役所が近くにあり思ったよりずっと便利とのこと。
ご主人の様子を聞くと「1カ月ぐらいはたいへんでした。帰ってきても疲れていてすぐ寝ていました。でも前に比べて同じ疲れて帰ってきても表情が違う。来てよかったと思いました」とのこと。
「けがをしないように、がんばってほしいです。定年がない仕事と聞いているので、好きなだけやってほしい」とご主人へエールを送る。
聞けば、徳島県材を使って新居を建てているところだという。しっかりと地元に腰を落ち着けて、林業に取り組もうとしている。





研修生は、いいライバル。一緒にがんばって行きましょう。
山田哲也さん 溝口健司さん 森本孝明さん

左から 山田哲也さん 溝口健司さん 森本孝明さん

研修生OBたちも、先輩として「緑の研修生」を応援している。
美馬南部森林組合の平成15年度・16年度の研修生OBの3人は年齢も近く、同じ関西出身でとても仲がいい。後輩へのメッセージを聞いてみた。
これから研修生になる人へのメッセージをお聞きすると…

溝口 「最初は、何をしていいかわかりませんでした。わからないなりに、もっと積極的に動けたらよかったなと思いますね。怒られるぐらい元気にやった方がいいと思います」
山田 「僕は、もう少し情報を集めて、勉強しておけばよかったなと思います。建築のことも知っていると仕事がもっと楽しくなる。この木が建物のどこに使われるのかな、とかね」
森本 「そうですね。僕も積極的にやるということかな」
今の研修生たちを見て何か一言…
山田 「まじめにやっていると思います。気が付いたときはアドバイスをするようにしています」
溝口 「自分もまだまだ覚えていく立場なので、研修生はライバル。いい励みになっています」
森本 「少しずつでもレベルアップして行こうという気持ちを持ってやっていきましょう。ずっと勉強です」



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