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緑の研修生新聞 森林の仕事ガイダンス篇
「緑の研修生」ニューストップへ 森林の仕事ガイダンスレポート 「緑の研修生」は語る 指導員・受け入れ側の声

「緑の研修生」は語る。

「森林の仕事ガイダンス」の東京・大阪・名古屋の3会場では、各地の「緑の研修生」たちによるトークショーが開催された。
トークショーの司会役は、RINGYOU.NETの「緑の研修生」メッセージボードのナビゲーターとして研修生たちとはおなじみの葛城奈海さん。
そのステージの様子を紙面で再現してみた。

トークショー司会 葛城奈海さん


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葛城: はい、皆さんありがとうございます。では、さっそく質問に入らせていただきます。実は、研修生の皆さんには、事前に私からいくつかの質問をお出しして、答えを書いてもらっています。それをもとに、お聞きしていきましょう。
転職するときに、不安だったことを教えてください、という質問のお答えを中村さんにお聞きしましょう。
中村: 球磨村は、球磨川流域の山間にあり、習慣も違うし、言葉も違う、と研修生になる前に周囲から大分おどされました(笑)。正直、自分のようなよそ者が地元の方に受け入れて貰えるかどうかが仕事以上に最初は不安でした。
ただ結論から言うと快く受け入れて貰えました。地域の方々がおっしゃるのは、こんな何にもない山村によく町の方から来てくれて、うれしいとおっしゃるんですね。山村の人はよそ者を嫌う、というのは町に住んでいる人の偏見だと思います。本当は人が来てくれることを待っているんじゃないかな?おそらく日本中そうではないかと思います。
葛城: はい、ありがとうございました。案ずるより産むが易しという言葉を今のコメントを聴きながら思い出しました。
不安なことは体力です、と答えられた方も多いようですね。では、最年長で研修生OBの田中さんにお聞きしましょう。
田中: 僕、実は52歳なんですよ。山の仕事というのは、覚えるのに10年ぐらいかかるんですね。森林組合の定年が60歳 で、僕が研修生になったのが49歳のときで、やっぱり50歳過ぎたら通用するだろうかという不安がありました。若いときはサッカーをやっていて体力的には自信があったのですが、山の仕事は危険も伴うので、いざというときに反射神経がよくないと大きな事故につながります。
僕は、30年間、主に会社で内勤の仕事をしていました。夏は、冷房の効いたところで仕事をしていたわけで、炎天下のまったく日陰がないようなところで働くのは初めての経験だったので、それも不安でしたね。
葛城:

で、実際にやってみていかがでした?

田中: 研修生になった初めは、町有林の中の作業道づくりをやらしてもらいました。森の中の作業なので、真夏でもとても快適なんですね。
葛城: 木漏れ日の中で働けたわけですね。
田中:

ほどよい日光の当たり方で(笑)。半年ほど、その仕事をさせてもらったんで、身体もじょじょに慣れて、何とか1年間ずっとやってこられました。

葛城:

現場で指導をする方もいろいろ考えてくれたんですね。
では、次の質問です。皆さんが転職に踏み切ったきっかけを教えてください。最後に背中をドン!と押してくれたものは何でしたか?この質問の答えは亀山さんに伺おうかな。

亀山: 以前は建設業だったんですが、仕事で出張が多く、なかなか地元で過ごす時間が持てませんでした。友達から林業をやらないかと誘われたんですが、最初はあまり興味がわかなかったんです。でも、友達から、「お前が今思っているほど林業は甘い仕事じゃない。がんばれば、がんばるだけヤル気が出てくる仕事だよ」と言われて、じゃあやってみるか、と踏み込みました。
葛城:

亀山さんの場合は、そのお友達の存在が大きかったんですね。

続いての質問は、現在の仕事内容はなんですか?と伺いましたところ、「間伐」というお答えがいちばん多かったんですが、木村さんはちょっと面白いことを書いてくれました。「いぐね伐り下回り」というお答えですが、これは何ですか?

木村: 「いぐね」っていうのは、民家の防風のための木のことで、木の種類ではスギやケヤキが多いです。その木を倒してくれって頼まれるんですが、倒すときに屋根にぶつけてはいけないし、電線にかかってもいけない。その場所にしか倒せないので難しいんです。木に登って、上から木を伐ったりするんです。
葛城:

はあ、下から倒せないわけですね。

木村:

登って伐るプロの方がいるんですけど、私はその下回りでロープ持ちとかをしています。

葛城:

木村さんは宮城県でいらっしゃいますけど、東北地方では有名なものなんですか?

木村: 仙台では普通に「いぐね」って言いますけど。どうでしょう?皆さん「いぐね」って言いませんか?
葛城:

田中さんのところではどうですか?

田中:

知らないですね。はじめて聞きました。

木村:

木に登るときは、足に昇柱具っといって、昔電柱が木だったときに登るための針がついた道具をつけて、ぱっぱっぱっと登っていくんです。

葛城:

うわあ、それはかっこいいですね(笑)。そういう地方色のあるお仕事もあるんですね。

木村:

そうですね。それがやりたくて弟子入りさせてくださいって頼んでいるんです(笑)

葛城:

そうですか、がんばってくださいね。

木村:

はい、がんばります。

 

※「いぐね」とは、風雪から家屋敷を守ったり、食料や建材、燃料として利用したりするために敷地を取り囲むように植えられた屋敷林のこと。仙台を中心とした東北地方の太平洋側で広く使われている呼び名で、家を表す「い」と地境の「くね」から屋敷境を表したことが語源だと言われている。



中村 和彦さん

熊本県球磨村森林組合 中村 和彦さん

河川の環境保全のボランティアから林業に興味を持つ。「研修生」という新しい血が入ることでベテランの人の意識も変えていこうと努力している。



木村 麻衣子さん

宮城県登米町森林組合 木村 麻衣子さん

山が好きなお父さんの影響で林業を志す。山の仕事をはじめたら、持病だった肋間神経痛、不整脈 腰痛がすっかり治ってしまったという。


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