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H18年度開催「緑の研修生」からのメッセージ
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H18年度の「森林の仕事ガイダンス」の各会場に集まってくれた
「緑の研修生」とOBの皆さんから、
森林の担い手をめざす皆さんへのメッセージをいただきました。
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<福岡会場>
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自然が相手なので危険もあるけど
やりがいがある、いい仕事です
名倉俊幸さん  宮崎県 井上林産株式会社 平成18年度研修生
名倉
以前は長距離トラックの運転手をしていたが、子供が独立し、お母さんと2人暮らしになったので、毎日家に帰ることができる仕事に転職しようと考えた。「長距離トラックを運転していた頃は家を留守にすることが多く、生活が不規則でした。母が心配するので、毎日ちゃんと家に帰ることができる仕事を探したんです」と語る。たまたま、今の会社が近くにあったので応募したという。「林業はきつい仕事とは聞いていました。体力的な不安もありましたが、やってみると長距離の運転手をやっていた頃とそれほど変わりませんでした。危険の度合いもカタチは違いますが同じくらいだと思います」と思ったより早く馴染むことができた。「以前は、睡眠時間が数時間しかとれない日が続くこともありました。食事もコンビニ弁当ばかりで…。今は、夕方の5時には家に帰り、朝晩、家でちゃんと食べることができます。何と言っても親を安心せせることができたのがいちばんよかったです」と微笑む。名倉さんから見て林業に向いている人は?と聞くと、「機転が利いて、言われる前に動ける人。また、チームでやる仕事なのでコミュニケーションが取れることも大切です」とアドバイスしてくれた。「林業は、自然が相手なので危険もあります。しかし、山は空気がいいし、仕事もやりがいがある。規則正しい健康的な生活もできます」と今の仕事と生活に満足しているようだ。
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宮崎の空の青さが好きなんです。
今の生活は、とても充実しています。
金山敬一さん  宮崎県 井上林産株式会社 平成18年度研修生
金山
大阪出身の金山さんは宮崎の大学へ進学し、環境関係の勉強をしていた。お父さんが環境コンサルタントをやっていた関係で、子供の頃から自然や環境に興味を持っていた。高校時代は、森林ボランティアも経験している。「宮崎の空の青さが好きなので、この土地で自然にかかわる仕事に就きたいな、と思いました」と語る。林業に就くことは学生時代から考えていて、林災防が主催するチェーンソーや刈払い機の講習会に参加し、資格を取った。今の会社には学生時代にアルバイトで入り、卒業後に正社員にしてもらったのだという。用意周到な金山さんだが、苦労したことは?と聞くと「大学まで出て何で山師をやるのか?と毎日のように聞かれたことです」と苦笑する。ガイダンスでは相談に来る人に、林業はやりがいのある仕事だが、厳しい面もたくさんあることをアドバイスしたという。「好きな作業は集材です。山の中に入っていくのが楽しかった。まだ、伐採の経験があまりないので、これから経験を積んで、早く一人前の山師になりたいです」という。また、いま興味があるのは複層林づくりで、「生き物が豊富で、生産性が高く、継続的な森林づくりをしていきたいですね」と夢を語ってくれた。
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<大阪会場>
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目的を持ってガイダンスに来ている
意欲のある人が多かったです。

山田哲也さん 徳島県 美馬南部森林組合 平成16年度研修生
山田
大阪出身の山田さんは、以前は居酒屋で働いていたが、平成16年度の緑の研修生で徳島にIターンした。緊急雇用から数えると今年で林業歴4年目になり、後輩の数も増えてきたそうだ。「今は充実した生活を送っています」という山田さんに、研修生になった頃の経験を聞いてみた。「田舎はアパートが少なく、住宅の確保も都会のように簡単にはいきません。僕の場合、組合の人が問い合わせてくれたら、たまたま空き家があったので助かりました。これから研修生になろうと思う方がいちばん不安なのが体力だと思いますが、慣れだと思います。本当につらいのは最初の3ヵ月。徐々に身体が慣れてきて、気にならなくなります」とのこと。実は昨年のガイダンスにも研修生OBとして参加した山田さん。今回のガイダンスでは、意欲がある人が目立ったという。「目的を持ってガイダンスに来ている人が多かったですね」と、満足そうだ。「現場の作業は研修とは別物で、基本でなく応用ばかり。研修中にしっかりと基本を身につけておかないと厳しいです」と、これから研修生になる人へのアドバイスも忘れない。美馬南部森林組合では、毎年夏に穴吹川筏川下り大会に参加している。「昨年も組合から3チームが参加しました。筏は仕事の合間にみんなで手作り。成績はまあまあでしたよ」と微笑む。地元の暮らしにもすっかりとけ込んでいるようだ。
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林業は、“仕事の知恵”が大事。
やりがいがある、この仕事が好きです。

内原勇輔さん  鹿児島県 いずみ森林組合 平成18年度研修生
内原
内原さんも大阪の出身。鹿児島は、奥さんのご両親の故郷だという。結婚した頃に、奥さんのご両親が大阪から鹿児島にUターンで戻り、その後は休みの度に鹿児島を訪れ、いい所だなあと思っていたそうだ。「事情があって11年勤めた前の会社を辞めたときに、鹿児島に行ったら何とかなるかなあ、と軽い気持ちで来てしまいました」という。鹿児島で職探しを始めたときに、たまたま今の会社の求人があり、「大学の時に環境の勉強をしたり、実家が材木問屋だったりしたので林業に興味があり、ぜひやってみたいと思いました」と林業転職を決意した。山仕事のつらさは覚悟していたそうだが、「真夏のかんかん照りの中で仕事するのは、想像以上につらかったですね」という。林業の面白いところは?と聞くと、「木を倒すときも、集めるときも、山のカタチを読んで、効率を考えて作業します。仕事の知恵が必要なんです」と答えた。「今はまったく不満がありません。前の仕事と比べたらずっと好きな仕事です。給料がもう少しよかったら言うことがありませんね」と笑う。今の住居は一戸建ちの公営住宅で小さな庭もついているという。「田舎はアパートはあまりありませんが、過疎で空き家も多い。不動産屋の情報には載っていなくても、地元の人に聞けば何とかなると思います」とアドバイスしてくれた。
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ガイダンスで相談するのが、
林業就業のいちばんの近道ですね。

溝口健司さん  徳島県 美馬南部森林組合 平成16年度研修生
溝口
溝口さんも関西から徳島へのIターン組。今は重機の作業班に所属し、ユンボを使って作業道づくりに精を出している。重機の資格は、研修中に取得したそうだ。「実は今の組合に入ってから、緑の雇用のことを知ったんです。入るときは仕事をしたい!って思っていただけで…。いろいろ調べたんですが、情報がありすぎてよくわかりませんでした。こんなガイダンスに参加しておけば、いろいろな意見を聞けるし、わかりやすくてよかったですね」と振り返る。「今は作業道づくりをしています。先生からは、山を荒らさない道を作れ、と教えられていますがなかなか難しいですね。傾斜がきつすぎると大きな重機が通れませんし。技術はまだまだですが、楽しくやっています」と今の仕事のことを教えてくれた。緑の雇用制度について聞くと、「研修生の頃は地下足袋などの消耗品がすぐにだめになり苦労しました。消耗品やスパイク付き長靴なども支給してくれるといいですね」との意見。ユニフォームについて聞くと、「生地が厚くて丈夫。冬場は暖かくていいです。自分ではなかなか買えないので、ありがたいですね。色がもう少し地味な方がいいかなと思いますが、今は目立っていいのでは、と思います」と答えてくれた。
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<宮城会場>
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林業は、やったことが
どんどん身に付いていく仕事です。

鈴木 健さん  宮城県 宮城県森林組合連合会 平成18年度研修生
鈴木
鈴木さんは、東京で機械設備のメンテナンスの仕事に20年近く就いていたがそこを辞めて、自然の中で働ける仕事に就こうと一家4人で東京から宮城へ引っ越してきた。「仕事が見つかる前に引っ越してきました」と笑ってみせた。聞けば、実家が岩手の山の中で子供の頃から森林には親しんでいたそうだ。「岩手に帰る度に山が荒れていくのを見て、何とかしなければと思いました」とインターネットで情報を集め、林業への転職を決意した。緑の雇用のことは以前から知っていたが、当時は緊急雇用が条件と聞いていたので諦めていた。「制度が変わって緊急雇用の経験が必要ないことを知って応募しました」という。研修のことを聞くと、「体力はある方だと高を括っていたのですが、やってみると荷物を持って山を歩くことのたいへんさを思い知りました。下草刈りも斜面で作業するので要領がわからず苦労しました」という。しかし、今はいろいろなことが身に付いていくのがうれしいという。これからは高性能林業機械のオペレーションもやっていきたいと意欲に燃えている。最後に緑の雇用制度について聞くと、「林業就業支援講習を受けてから、就業先を探すまで苦労しました。もっと求人情報がオープンになっているといいですね」と語ってくれた。
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伐倒の迫力に魅せられて
私もやってみたいと思いました。

高橋麻衣子さん  宮城県 大崎森林組合 平成18年度研修生
高橋
高橋さんは短大の造園林学科を卒業し、県産材を使って家を建てている工務店に就職した。そのときに県産材の伐採現場を見学したのが林業を志すきっかけだったという。「木が倒れるときの迫力に感動しました。私もやってみたいと思ったんです」という。緑の雇用のことは短大のときから知っていたので応募したという。しかし、実際に研修が始まるまでは不安も大きかった。「自分にできるか心配でしたが、やってみたら何とかついていけるようになりました。最初はチェーンソーを肩に上げることもできなかったんですが、今は肩に乗せないと歩きづらくて」と今はゆとりもできてきた。林業の魅力は?と聞くと「季節を感じられること。寒いけど、冬の山の風景が好きなんです」と微笑んだ。研修生になりたい女性へのメッセージを聞くと、「体力は、毎日毎日やっていればだんだんついていくから心配ありません。マイペースで続けていけば大丈夫です」と答えてくれた。
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<東京会場>
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やればやるほど奥が深い仕事です。
今は毎日が楽しいです。

野口 隆さん  茨城県 美和木材協同組合 平成17年度研修生
野口
登山専門のアウトドア用品店で販売員をしていたという野口さん。林業を志したきっかけは、田舎暮らしがしたいという思いだったという。「田舎でできる仕事を探し始めたのですが、なかなか見つかりませんでした。20代の初めに一度、林業をやってみようかと思ったことがあったので、いろいろ調べてみたんです」と語る。とりあえず茨城県林業協会(林業労働力確保支援センター)に足を運んでみたところ、ちょうど今の組合の体験講習会があり、それに参加した。その後はとんとん拍子で話が進み、平成17年度の研修生になったという。「最初は、話を聞くだけ聞いてみようと思い講習会に行ったのですが、参事からやってみないか?と声をかけていただき、不安もありましたが、とにかくやってみようと決めました」と森林の担い手への第一歩を踏み出した。
「最初はきついなと思いましたが、やればやるほど奥が深いことがわかったし、間伐をして森が明るくなると気持ちがいいことも知りました。今は毎日が楽しいです」と満足そうに語る。今では主伐もこなす腕前になり、昨日も100年生の木の伐倒をしていたという。研修中のことを聞くと、「自分より若い人がよく教えてくれました。ベテランの人は教えるというより見て覚えろ、という感じ。よく見させてもらいました」と笑う。昨年、結婚もして山村暮らしの足場も固まった。奥さんは林業を始めた頃に知り合ったのだという。
研修への希望を聞くと、「重機の講習などで操作法だけでなく、メンテナンスや修理のことをもっと教えて欲しかったですね。また、操作の実践的なコツも知りたいです。あとはスパイク付き地下足袋や手袋はすぐだめになるので数多く支給してもらえると助かりますね」とのこと。「1年目は、とにかく仕事を覚えることしか頭にありませんでした。2年目になり下の人間が入ってきて、ある程度指示を出すようになって全体的な仕事の流れが自分でもつかめるようになりました。それまでは言われたことしかできませんでしたが、今は、ここはこういう現場だからこうしなければ、と自分から動けるようになりました」と仕事への自信もついてきた。
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このままでは、木の文化が衰退する。
自分にできることは何か?を考えました。。

田邊祐樹さん  群馬県 神流川森林組合 平成18年度研修生
田邊
田邊さんは、東京の病院で栄養士として働いていた。仕事柄、食糧の問題を考えているうちに自然環境にも興味を持ち、京都議定書発効をきっかけに日本の林業の実態を知ったという。「日本の木材自給率は2割程度。このままでは日本古来の木の文化が衰退してしまいます。これは危険だな、と感じました。生まれは新潟で、子供の頃は山で遊んでいました。自分にできることは何かを考えて、林業を選んだのです」と問題意識を持って就業したことを語ってくれた。
しかし、心配なのは自分の体力だった。そこで、できるだけ長期間の林業体験をしようと考えたそうだ。「20日間の林業就業支援講習では心配でした。岐阜県の森林文化アカデミーで約4ヵ月の長期の林業講習があったので、それに参加しました。長期間の林業研修に耐えられたので大きな自信になりました」と用意周到だ。実際に研修生になった感想を聞くと、「すさまじいものを想像していたので、やってみたら案外大丈夫でした」と笑う。「自分より小柄でもすごい人がいたので、体格じゃないな、と実感しました」ともいう。
研修についての希望を聞いてみると、「森林文化アカデミーでスウェーデン人の林業機械メーカーの人がデモンストレーションをやってくれたのが、とても刺激になりました。基礎的な講習はもちろん必要ですが、海外の林業事例など、刺激になるものも教えて欲しいです」とのこと。最後に、これから研修制をめざす人へのアドバイスを聞くと、「やる気があれば、できる職業だと思います。僕も不安でいっぱいでしたが、体験林業などに積極的に参加して経験を積み重ねると自信がつくと思います。それから、僕は今、班長さんの家の畑を借りて野菜作りもしているんですが、何か山村での暮らしの楽しみを持つといいと思います」とアドバイスしてくれた。
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けっして楽な仕事ではない。
しかし、気持ちがいい仕事です。

宮嶋浩一さん  熊本県 木場木材工業(株) 平成18年度研修生
宮嶋
10年以上のサラリーマン生活の後、脱サラで農業をしていた宮嶋さん。事情があって農業ができなくなり、もともと山が好きだったので林業をやってみようと思ったのが研修生になるきっかけだった。まずはハローワークに相談に行き、林業労働力確保支援センターのことを知り、電話で問い合わせてみたところ、林業就業支援講習を受けることを勧められた。講習を終了後に、今の事業体を紹介してもらい、研修生になることができた。
「今は、林業歴30年以上の大ベテランの先輩からマンツーマンで教わっています。いつも怒鳴られていますが、しかってもらえなくなったら終わりですから、ありがたいと思っています」と微笑む。「会社員のときに比べてストレスはないです。農業と比べても、山の方が気持ちいいですね」と林業は性にあっているようだ。
ブースに相談に見えた方にどんなアドバイスをしたのか聞いてみると、「同年代の人からは、今から転職しても年齢的に大丈夫かどうかという相談が多かったです。けっして楽な仕事ではないし、一人前になるのに時間がかかる仕事ですが、40代だったらまだ大丈夫と答えています」とのことだった。林業就業支援講習は長期に渡るので会社に入ったままではなかなか受講できない。「本当にやる気があるかどうかを、はっきり決めないとできませんね。最終的には、自分で決断するしかありません」と戒めているそうだ。
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