磐城林業協同組合(緑の雇用委託団体です)

 
 磐城林業協同組合は、福島県浜通り・中通り南部の国有林の森林整備事業を主に行っている林業事業体20数社に対し、「緑の雇用」事業の『とりまとめ機関』として林業担い手の育成応援をしています。 東日本震災後、福島県では原発避難、除染作業等により林業就労者の離脱が多くなっています。そのような中で今回の3名の研修生は福島県の震災復興と森林再生のためにと林業に就いた期待される人材です。
福島県いわき市平童子町3−1
TEL:0246-21-6211
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有限会社ウッド福生

福島県東白川郡塙町片貝兎田44
TEL:0247-42-2409

所属   有限会社ウッド福生
家族   独身(家族と同居)
趣味   御朱印集め、読書
前職   病院勤務(胚培養士)

父の意思を継いで、会社を守る。福島の山を守る。
 フォレストワーカー2年目、菊池優子さんはウッド福生の菊池社長の長女。前職は、東京都内の病院で胚培養士をしていた。胚培養士は、医師の指導の下で顕微授精や体外受精などのサポートをする医療技術者。10年勤務し、専門の資格も取得したスペシャリストの菊池さんが、林業に転職したのは2年前。「林業技術を習得するには時間もかかるので、はじめるなら今でしょ!と思い、決心しました。」と、菊池さんは笑顔で話す。そんな想いに両親も「できる限り応援するね。」とバックアップを約束してくれたそうだ。「父の会社を継ぐことは、福島の山を守ること。」自分を育ててくれた山への感謝の気持ちは忘れないと未来の経営者は語ってくれた。

最初は斜面を歩くだけでも大変。
でも、いつのまにかコツをつかんでた。
 菊池さんの1日は6時30分の起床から始まる。朝食を食べて、準備をして、7時30分から事務所で仲間とミーティング。8時ごろに事務所から現場へと車で出発する。いまの仕事は主に下刈りと土場管理。苗木の成長を妨げる植物の除去と丸太の大きさや本数の管理が仕事だ。「最初はただ作業するだけで精一杯でした。2年目は重機を使えるようになり、作業も効率的になりました。」と日々の成長を聞かせてくれた。「転んだり、足がもつれたり。斜面を歩くだけでも最初は大変でした。でも毎日、斜面で仕事していると慣れますよ。」と語るように、歩き方も、作業も、知らない間にコツをつかんでいたという。12時〜13時のランチタイムでリフレッシュし、17時まで現場で作業。事務所に戻って報告し、18時には終了。残業はほとんどない。「私、いっぱい汗をかくような熱めのお風呂が好きなんです。」しっかり仕事をした後、ゆっくり入浴するのがいちばん幸せ!と、笑顔だ。

時間に余裕ができ、気分もラクに。
 前職では休日に出勤することもあり、仕事が中心で、いつも時間に追われている感覚だったという。「いまは時間にすごく余裕ができるようになりました。時間に追われることがないので気分がラクですね。」と話す。休日は図書館や本屋で、ゆっくりと本を読んで時間を過ごす。ときには趣味の御朱印を集めに日本各地の神社やお寺に出かけるという。御朱印の手帳は3冊目に突入したそうだ。仕事に振り回されていた頃は、食事も早く食べることが目標だったが、今は食べることを楽しめるように。不規則な生活から解放されて満足していると話してくれた。

機械の進歩で、林業現場も変化。
 林業は体力が必要な重労働で男性中心の職場だと思っている人も多い。菊池さんも「子供のころから林業は自分の身近にあったのですが、体力的なことがあって、ずっと自分ができる仕事ではないと思っていた。」と話す。しかし、実際にフォレストワーカーとして林業の現場に入ってみると、自分でもできる!と感じたという。「私の使っているチェーンソーは、小型で軽いものです。自分の体に合った道具から使い始めて、筋力がついたら徐々にレベルアップしようと思います。」と話す。「いまは機械が発達しているので、操作さえマスターすれば誰でも大丈夫ですよ。」とも。「安全のためとはいえ、装備(作業着)が重い。動きやすい軽さにして欲しい。また、作業着は色々選べるようになったらしいですね。」と女性ならではの視点でコメントしてくれた。

林業は環境問題と社会問題に貢献!
やりがい充分な仕事。
 「うっそうとしている山でも、間伐をして手を入れてやると清潔感のあるスッキリとした山に変わっていきます。」菊池さんは、変化する山の姿を見た時の爽快感が忘れられないという。達成感が大きなやりがいになっているようだ。前職の胚培養士時代も細胞が育っていく姿を見るのを楽しみにしていたという。「いまは自分が携わった山が育っていくのを見るのが楽しみです。」と話す。自分が植えた木を誰かが切ってくれる、うまくすれば自分が切れると思うとワクワクするのだという。「緑が少なくなれば、大気汚染も進行する。山が荒れれば動物の食べるものが無くなり人里へ下りてくる。山の手入れをする林業は、地球の環境問題にも役立っていれば、地域の社会にも貢献できると思うとうれしいですね。」林業って奥が深い、やりがいあると、菊池さんは語ってくれた。


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