vol19 TOP > 高性能林業機械図鑑

1980年代後半より北欧、北米を中心に、土木建設用の重機を改良した林業専用の高性能機械が導入され始めた。高性能林業機械は低コスト・高効率を目指すこれからの林業に欠かせないもの。わが国でも1988年から登場し始め、当初はわずか23台だったが、平成19年度には3,474台が導入され活躍している。
■ハーベスタは伐倒から、枝払い、玉切り、集積までの作業を一台で行うことができる便利なマシンだ。見た目はプロセッサと同じ様に見えるが、立木を挟み伐倒できるように、ヘッド部を垂直に起こす機能(チルト装置)がある点が違う。平坦な森林が多い北欧ではハーベスタによる一貫した作業により、労働災害を減らし、作業効率を高めることに成功している。最近ではアームの長さを伸ばせるテレスコピックアームを装備したロングアームハーベスタも登場し人気を集めている。緩やかな斜面で路網が密に入った現場では大いに威力を発揮する。実際の現場では、プロセッサの代わりに造材に使われていることも多い。グラップルの機能だけを見ると、ハーベスタよりもプロセッサの方が優れているので、どちらを導入するか判断に迷うところだ。
■作業時は、しっかりした足場を確保し、作業場所の下方には人を立ち入らせない。伐倒作業中は、伐木の高さの2倍を半径とする円、造材作業中はブーム・アームを延ばした距離の2 倍を半径とする円の内側には人が入らないよう注意しよう。
■欧州で高性能林業機械が開発されたのは、労働災害を防ぐのが目的だったが、我が国では、どちらかというと高効率な作業を実現することに主眼が置かれている。低コスト化はこれからの林業に不可欠な要素だが、低コスト化だけを求めて安全性がおざなりにされては本末転倒だ。高性能林業機械といえども、使い方を間違えれば事故が起こる。技術
面だけでなく、安全面にも十分配慮しながら高性能林業機械を使って作業を進めて欲しい。
傾斜が緩やかで路網密度が高い作業状況では、ハーベスタにより伐倒、木寄せ集材、造材を行い、フォワーダにより土場まで運搬するシステムが有効です。
![]() 立木をつかんで伐り倒します。
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![]() 伐り倒した木の枝を払います。
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![]() 用途に合わせた長さの丸太に玉切り(切断)します。
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![]() 玉切りした材をつかみ、積み上げます。
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