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研修生の声 岩手県

イーハトーブの美しい森林が僕らの職場です。岩手県の研修生の声。

本州の東北部に位置し、その面積は北海道に次ぐ広さを誇る岩手県。内陸部は西側の秋田県との県境に奥羽山脈、これに平行して東部には北上高地が広がり、大部分を山岳丘陵地帯が占めている。今回は岩手県の中西部に位置し、宮沢賢治の生誕地としても名高い花巻市を訪れ、研修生の声を聞いた。

 
千田竹春さん
花巻市森林組合
(平成22年度基本研修生)
季節の変化を身体で感じて働いています。

盛岡市出身の千田さんは、半導体製造会社に12年間勤めていたが、室内に閉じこもったままの仕事が嫌になり、太陽の下で汗を流して働きたいと思い始めた。「テレビでヨーロッパの林業を紹介する番組を見て、自分も木を伐ってみたいと思ったんです。でも、どうすれば木を伐る仕事に就けるかわからなかったのでインターネットでいろいろ調べ、林業労働力確保支援センターに相談に行きました。そこで就業支援講習のことを知り、会社を辞めて20日間の講習に参加しました。その後、今の森林組合の緊急雇用で働いて、春から研修生になりました」。家族は、奥様と10歳になる男の子が一人。奥様も転職を応援してくれたそうだ。「いろいろな人から林業はきつい仕事、山のベテランは無口で怖い人が多いと聞かされてきたのですが、今の組合は親切で温厚な人ばかりなので逆にびっくりしました。(笑)」と話す。「この仕事を始めて季節の変化に敏感になりました。木を伐るということは、生命を伐ることだ、ということを忘れずに技術を磨いて、林業をずっと続けていきたいです」。

 
伊藤夕輝さん
花巻市森林組合
(平成22年度基本研修生)
自分が木を植えた山の未来が楽しみです。

この春、地元の高校を卒業して「緑の研修生」になった伊藤さん。高校では土木建築を勉強していたが、近所に住む森林組合の職員に林業のことを聞き、山仕事に興味がわいてきた。「釣りやスノーボードが趣味で、山に行くことが好きなんです。山で働けたら、いいなあと思いました」。小学校から野球をやっていて、身体を動かすことは大好き。今も休みの日は地元の野球クラブでサードを守っている。「体力には自信があります。でも今年の夏の暑さは今まで経験したことがないものでした。仕事は毎日変化があって楽しいですよ。でも木を伐るのは難しいですね。ちょっとしたことで倒れる方向が変わってしまいます。その分、思った通りの方向に倒れたときはガッツポーズをしたくなります。そういえばこの間、熊を見ました。林道を車で走っていたときに、100mぐらい前を通り過ぎました。びっくりしました」。伊藤さんの今の楽しみは、春に植林した山を見ること。「杉とカラマツの植え付けをした山が、いつも釣りに行く道から見えるんです。友達に、あの山の木は俺が植えたんだと自慢しています。まだ、小さいけど、これから大きく育っていくのを見るのが楽しみです」。

 
伊藤 充さん
花巻市森林組合
指導員
本人のやる気がいちばん大切です。

指導員の伊藤さんは林業歴11年。研修生の指導をするようになって3年ほどだ。指導をする際に気を遣っていることを聞くと、「仕事が多少遅くなっても、安全でていねいな仕事ができるようにしています。今手入れをしている森は、その作業が終わったら、次に手入れをするのは何年も先になります。だから、ていねいな仕事をしてもらいたいと思っています」。班は全員で9名。伊藤さんの他に60代のベテランが1名いて、その他は皆、研修生と研修生OBという若々しい編成になっている。「今年の研修生には、刃の研ぎ方から始めて、チェーンソーが正確に使えるように仕事の基本を覚えてもらっています。速くやることも大事ですが、それよりも今は正確にていねいにやるよう言い聞かせています。基本をマスターしてもらわないと、その先には進めませんからね」。そして一番気を遣っているのは安全のこと。「とにかくケガをしないように。一人、ひとりの適性もあるので、その人に合った指導を心がけています。しかし、いくらこちらが言っても、どうしたらケガをするのか、本人が自覚していないとだめですね。本人にやる気がないと、仕事も覚えないです」。

 

山いき女房の徒然日記(4) 千井美代さん 千井芳孝さん(和歌山県南紀森林組合 平成15年度基本研修生)の奥さま

生まれて初めてコンバインを運転しました!
生まれて初めて
コンバインを運転しました!
おいしいお米ができるまで。

トラクターなどの機械一式をお借りし、地元の方にご指導いただきながらの米づくりも、無事に2度目の収穫を迎えることができました!昨年は“いもち病”という病気にかかってしまい、お米が小粒で収穫量も少なかったのですが、今年は病気にもかからず、大粒のおいしいお米を収穫することができました。
お米がどのように成長していき、いかに手間ひまかかるものなのかを初めて知りました。年間を通して様々な作業があり、例えば9月に収穫が終わったところですが、来年に向けての土づくり・肥料づくりは、秋のうちから始まります。
今年のお米の方が大粒でもっちりしていて美味しいのですが、昨年のお米のほうが味があった、甘かった気がするんですよね…。
肥料の量やいろいろな条件で、収穫量も味も変わるようなので、おいしいお米を作るのはむずかしいなぁ〜と思うと同時に、来年は、粒も大きくて甘いお米を作るぞ!と誓っています。これも田舎暮らし楽しさの一つです。

◎山いき― 吉野地方では山で働く人を「山いき」と呼ぶ。山に行き、山に生きる。それが「山いき」です。

■WEB版の「山いき女房の徒然日記」はこちら

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