Midori Pressvol28 TOP > 山の道具の安全な使い方とメンテナンス > 第4回 チェーンソーの基本

鹿児島きこり塾 監修 山の道具の安全な使い方とメンテナンス ※鹿児島きこり塾:鹿児島県が開いている、Uターン、Iターン者の林業就業のための研修機関。第4回チェーンソーの基本 

チェーンソーは、山仕事の道具の主役と言っても過言ではない。
伐倒から枝払い、玉切りと幅広い用途に活躍する林業になくてはならない道具だ。
しかし、使い方を間違えると危険な道具にもなる。
今回は、チェーンソーの使い方の基本をお聞きした。

チェーンソーの仕組みや構造を覚えてこまめに手入れをして使いましょう。
 

最初にチェーンソーの構造を勉強しましょう。チェーンソーは、エンジン本体、ガイドバー、ソーチェーン、前ハンドル、後ハンドルで構成されています。後ハンドルにはスロットルロックレバーとスロットルトリガー(アクセル)が付いています。また、前ハンドルの前にはハンドガードがあります。ハンドガードを前に倒すとチェーンブレーキが作動します。

ハンドガード(チェーンブレーキ)  前ハンドル  スロットルロックレバー  ガイドバー  ソーチェーン  スロットルトリガー(アクセル)  後ハンドル

次に、作業前の点検ポイントです。まず、燃料とチェーンオイルが入っているか確認します。そして、ガイドバーを固定している2本のナットが締まっているか、ソーチェーンの張り具合は適正かをチェックします。
エンジンをかけ、チェーンブレーキがちゃんと作動するかを確認しましょう。また、アクセルを中速にしてガイドバーにオイルが供給されているか確かめます。ガイドバーの下の地面にオイルが飛び跳ねた染みができていれば大丈夫です。オイルがちゃんと出ていないと、焼け付きを起こします。ヒノキなど硬い木を伐るときは、特に注意が必要です。寒い季節は暖機運転も忘れずに行ってください。

チェーンカバーは細い紐で本体と結びつけ外れないようにしておく。
チェーンカバーは細い紐で本体と結びつけ外れないようにしておく。

チェーンソーを持って歩くときは、チェーンカバーを装着し、必ずチェーンブレーキがかかっているか確認します。移動するときはバーが後ろになるように肩にかつぎます。

ガイドバーの先端、上半分が固い物に触れるとキックバックを起こします。
ガイドバーの先端、上半分が固い物に触れるとキックバックを起こします。

チェーンソーでの作業で注意することはたくさんありますが、いちばん注意しないといけないのはキックバックです。特に枝払いをしているときに起きやすいので注意してください。

自分の目で見てバーの左側が見える位置で持つ。
自分の目で見てバーの左側が見える位置で持つ。

チェーンソーを持ったとき、自分の目で見てガイドバーの右側が見えるのはだめです。左側が見えるように持ちましょう。右側が見えているということはガイドバーが身体の正面にあるということです。万一、キックバックでチェーンソーが跳ね上がったときに顔面を直撃することがあるので危険です。

作業終了後には、本体のカバーを取り外し、中の木屑などのゴミを取り除きます。特にエアクリーナーの穴がゴミでふさがっていなか確かめます。このときキャブレターの中にゴミが入らないよう注意してください。穴を指でふさいで掃除するといいでしょう。
さらに、本体横のカバーを外し、ガイドバー、ソーチェーンも取り外し、木屑を掃除します。オイルが出る穴がゴミでつまっていないかもチェックしてください。ガイドバーの溝のゴミもきれいにしておきます。それから、もちろん目立ても大切です。最後に翌日のために混合油を作っておきましょう。

カバーを外し木屑などのゴミを掃除します。
カバーを外し木屑などのゴミを掃除します。

チェーンソーは、いちばんよく使う道具です。日毎、週毎、月毎に点検するポイントを定め3段階で点検し、異常を認めたときは補修など必要な手入れをしましょう。いい仕事をするには、まず道具の手入れからです。

チェーンソーの持ち方を映像で見てみましょう。

※本ページの内容は、鹿児島きこり塾での指導例です。地域によって用語等が異なる場合があります。

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