|
みなさん、こんにちは。葛城奈海です。いよいよまた今年もガイダンスのシーズンがやってきました!今年度の皮切りの会場となったのは、福岡は天神のイムズホール。天神の駅に程近いことから交通の便もよく、吹き抜けのビルはショッピング客で賑わい、ガイダンス会場としてはかなり好条件に恵まれています。しかも、相談ブースやステージがある9階のホールとは別に、1階正面入り口横の屋外スペース、イムズスクエアを利用できるため、チェーンソーアートの実演など人目を引くイベントはそちらで行うという、2会場体制。これは、ガイダンス始まって以来のことではないでしょうか。
11月とは思えない暑いくらいの好天にも恵まれ、平日にも関わらす、イムズスクエアにはたくさんの親子連れが訪れました。まず大人気だったのが、はるばる新潟から出張してくださった『お山の森の木の学校』ガイダンス分校のたから探しコーナー。落ち葉の中に埋まっている木工細工の材料をたから探しの要領で、探していくというものです。まだ2・3歳くらいのお子さんたちがお母さんやお父さんと一緒に、落ち葉の中に両手を突っ込み夢中になって「たから探し」をしている、愛らしい姿も見られました。また、その奥のスペースは、裸足で上がることのできる同分校の木工細工コーナー。私も緑の雇用情報誌『MIDORI PRESS』の取材で『お山の森の木の学校』を訪れ、体験させてもらったことがある、さまざまな自然の木の枝を使って昆虫などを作るコーナーです。壁には、学校長である明石さんの大型作品の数々がオブジェのように飾られています。50cmくらいはありそうな大変リアルなカマキリの姿に驚嘆していたら、その下に視線を移してさらに目を見張りました。なんと、そこにあったのは巨大百足(むかで)!しかもこれまた、今にも動き出すんじゃないかと思うほどリアルなのです。ひー。
分校のお隣は、ガラス張りになったチェーンソーアートのコーナーです。今回の福岡会場には、ログビルダーでもあり、チェーンソーカーバーでもある林隆雄さんが、山口県から駆けつけてくださいました。会場が屋外であることから、今年は騒音を気にすることなく、(昨年のように)電動ではない通常のチェーンソーを使っての作業が可能だったこともあり、林さんによる豪快な作品作りの様子をご覧頂けたようです。ステージの時間と重なっていたため、私は残念ながら実演の様子を見られなかったのですが、展示されていた作品の数々には魅了されました。特に印象的だったのが、1mはあろうかと思われる巨大トンボと、そのトンボと同じ木に留まっているヤゴの作品です。リアルさと力強さを兼ね添え、大変迫力がありました。
かくして、今回の福岡会場1階のイムズスクエアは、木を使ったアートの競演の様相を呈し、訪れる方々の熱気とあいまって、なかなかの活況でした。
一方、9階のイムズホールに今回出展しているのは、九州各県に山口を加えた計8県です。昨年までとの違いは、ステージがあることと、各ブースを隔てる壁がなくなり、代わりに、木の枝を組み合わせた腰の高さほどの柵が設けられたこと。壁がなくなったことで、ずいぶん開放的な空間になりました。会場を見て回った中で印象に残ったのが、「ずいぶんパネルが充実したなあ」ということ。ひとたび林業に携わってしまえば、しごく当たり前のことでも、会場を訪れるお客さんはあまりご存知のないこと、例えば、杉と檜の違いや、手入れの行き届いた森とそうでもない森の差、といったことが写真入りでわかりやすく説明されています。このことに象徴されるように、ガイダンスも回を重ねるにつれていろいろと配慮が行き届くようになり、お客さんに優しい内容になりつつあるなと感じました。
ステージでは、研修生によるトークショーが2度行われました。特筆すべきは、宮崎県からご夫婦の研修生が出演してくださったこと。共に20代半ばの中村夫妻は、まず夫の信久さんが研修生になり、数ヶ月遅れで妻の美香さんも続いたそうです。お子さんもふたりいるとのことで、「子どもを抱えながら仕事するには、子どもが急病になったときなどに融通をきかせて貰えてありがたいです」と、話してくれました。保育園で調理士をしていたという美香さんは、「肉体的には、かなりきついですが、山でいろいろな花や植物に出会え、薬草などについても先輩から教えてもらううちに興味を持つようになり、それが趣味になりました」と、森林の仕事の魅力を笑顔で語ってくれました。
明日は、研修生だけでなく、大分から駆けつけてくださった「森林の匠」もステージに登場してくださる予定。どんなお話を伺えるのか、楽しみです。
|