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みなさん、こんにちは!葛城奈海です。雪でも舞ってきそうな曇り空の大阪から、大阪ガイダンス2日目の模様をお伝えします。
会場内各ブースには、それぞれ各県の特徴を活かしたポスターが貼られています。美しい自然の風景や名所など、それを見ているだけでも楽しいのですが、中でふたつ、異彩を放っているものがありました。ひとつは三重県。横断幕風に「年中仕事ができる三重で林業をしないか!」「青空の下 三重の山で技術者になろう!!」という力強い呼びかけが文字だけで記されています。もうひとつは、愛媛県。こちらは縦書きで「正社員募集中 株式会社いぶき」と、これまたどかんと存在感を際立たせていました。こうした一工夫から意気込みが伝わってきます。
今日のステージでは、研修生のトークショーに加えて女優の中嶋朋子さんによるトークショーも行われました。艶やかな着物姿で登場された中嶋さん、私がお相手をさせて頂いたのですが、イメージに違わず、とても気さくで「芯のある柔らかさ」を感じさせる素敵な女性でした。「北の国から」の撮影で8歳のときから毎年のように北海道の自然の中でロケをしていたということですが、待ち時間には(例えば、きれいな草や雪を踏みつけないために)ひとりぼっちで自然の中にいなければならないことも多かったそうです。そんなときでも、足元の葉っぱをひっくり返したら、そこにエメラルドグリーンの鮮やかな蜘蛛がいて目を奪われたり(なんと中嶋さんは、蜘蛛が好きなんだそうです!)、自然が遊び相手になってくれて、ちっとも寂しくも退屈でもなかったとか。そうした子どものころの体験から、「自然を感じるセンサーが、味を感じる味蕾(みらい)のように育まれた」というお話が心に残りました。
イベント会場でチェーンソーアートの実演をしている梶谷さんから、今日は素敵なプレゼントをもらいました。吉野杉で作った割り箸です。梶谷さんとは、以前ringyou.netの「緑の研修生ネットワーク」で「国産材の割り箸を使いたくても、どうすればそれを入手できるのかがわからない」という話をしたことがあったのですが、それを覚えていてくださり、梶谷さん自身が現在試作中の吉野杉による割り箸「出来杉」を持ってきてくださったのです。3膳6本の箸のセットに、杉の葉を一本入れてあるのが、アクセントになっています。表には「お箸と山のイイ関係。出来杉計画」という文字と共にチェーンソーを持った(チェーンソーアートの)熊のイラストが、裏には「取扱説明」として丸太から材となる中心部を残して外側を切り落としてある絵(つまり、通常であれば捨てられてしまう部分)が描かれ「ココから生まれたことを知るべし!」などとユーモラスに紹介されていて、さりげなく啓蒙してくれているアイデア製品です。
梶谷さんは、チェーンソーアートの実演会場に「山で働こう!」と書かれたボードも飾ってくれているのですが、この文字の部分は「サンドブラスト」という技法で作ったそうです。これは、高圧空気と一緒に細かい粒を吹き付け材の木目だけを残す、つまり冬に育った硬い木目の部分は残り、夏に育った柔らかい部分は貫通させてしまうというもので、木目の密な吉野杉だからこそ美しく仕上げることができる、これまた地元材を活かした作品だと聞き、またまた感心してしまいました。
ガイダンスでは、研修生だけなくさまざまな事業体の方ともお話しができます。この2日間で心に残ったお話の中に、和歌山県の原見林業の社長である原見さんの「林業はF1と同じだ」という言葉があります。その心は、「一歩間違えれば命に関わる」。「だからこそいい加減にはできない」。こういったガイダンスの場でも、「真剣な人と出会うと、こちらも生半可な気持ちでは向き合えないと思うから緊張する、でも、それがいい刺激になる」と話していました。なんでもそうですが、真摯な気持ちというのは、人の心を動かすものですよね。ステージから客席のみなさんも見ていても、「本気さ」というのは、その眼差しから自然と伝わってくるものです。そういう真摯な眼差しと出会えると、共に森林を担う仲間になってもらいたいなと心から思います。今回のガイダンスが、そうした方の森林への入り口になってくれれば、なによりの喜びです。
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