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平成20年2月1日(金)・2日(土)開催
研修生の声1 職場見学会等に参加したことで林業への気持ちが固まりました。

群馬県 神流川森林組合
副島啓真さん
平成19年度基本研修生

東京出身の副島さんは、老人ホームで介護の仕事をしていた。
もともと田舎暮らしに興味があり、大学を出てから1年間、あるNPOの長期農山村滞在プログラムに参加していたことがあるそうだ。


「そのときは職業として林業に就くことは思いつかず、技術が身につき、人のためになることがしたくて介護の仕事に就きました」と話す。
しかし、介護の仕事は夜勤が多く、過酷なものだったという。「人に感謝されるいい仕事だと今でも思っていますが、自分の身体が壊れていくような疲れ方だったので不安になり転職を考えました」。


そんなときにテレビ番組で林業が紹介されているのを見て興味を持ち、インターネットで情報集めをして「緑の雇用」制度のことを知ったそうだ。「とにかく林業を実際に体験してみようと思い、近県の林業体験ツアーや職場見学会に参加しました。神流川森林組合を選んだのは、職場見学会で行ったときにIターン者が多く好感を持ったのと、群馬県労確センターのご担当者が熱意のある方だったので、ここでやってみようと思いました」。


今は間伐が主な仕事で40年生ぐらいの木を伐っている。作業班は保育と林産に分かれていて、副島さんは保育班で働いている。林産班は高性能林業機械も使っているそうだが、斜面が急峻な山が多く、機械が入れないところもたくさんあるそうだ。


「将来的には林産もできるスペシャリストになりたいですね。今は、保育班でしっかり技術を身につけたいです。体力的な不安もありましたが、夏の暑さも何とか乗り切ることができました。今はまだ研修生の1年目なので、本当に大変なのは一人前の仕事を求められるこれからだと思います」と覚悟のほどを語ってくれた。


これから林業就業をめざす人には、「自分も職場見学会などで林業体験を重ねていくうちに、やれるかもしれないと気持ちが固まってきました。林業体験ツアーや職場見学会に数多く参加することをお勧めします。現場の生の姿を見た方が、気持ちも固まります。後は社会保険の制度が整っているかなども事前に調べておいた方がいいでしょう」とアドバイスしてくれた。

神流川森林組合のホームページ
http://www.kannagawa.or.jp/

研修生の声2 森林を再生させる仕事は世界に通用する大きな仕事だ。

鹿児島県 三好産業株式会社
森園秀平さん
平成19年度基本研修生

半導体製造工場で働いていた森園さんは、夜勤が多く不規則な生活が嫌になって転職を考えた。「工場に勤める前は土木の仕事をしていて、もう一度外で働きたいなと思っていました。また、家族がいるので保険などがしっかりした会社で働きたいと思っていました」と話す。

「テレビで、ある人が海外のはげ山を10年かけて再生させるというドキュメンタリー番組をやっていたんです。それを観て感動してしまって林業っていいなあと思いました。ハローワークに行っても林業しか頭になく、たまたま募集があった今の会社に飛び込んでしまいました」と笑う。


「土木をやっていたことがあるので外で働くのには自信がありましたが、林業は土木とはまったく別物でした。とにかく山の上り下りがつらいです。作業着が汚れるので、奥さんは他の衣類と別々に洗濯しています。できれば汚れない仕事の方がよかったのに、と言われます」。
しかし、生活が規則的になったのは喜ばれているという。「毎朝5時に起きて、6時に集合です。8時から夕方の5時まで山で働き、6時には家に帰って風呂に入れるのはいいですね」と話す。お弁当は、奥さんが早起きをして作ってくれている。「おかずは冷凍食品を使わず、手作りのものを入れてくれるのでありがたいです。山で働く楽しみの一つがみんなで食べるお弁当です。本当においしいんですよ」と微笑む。


好きな仕事は伐倒だそうだ。「ちゃんと受け口もきれいに入れられて、追い口もツルをちゃんと残せて、思った通りの方向へ倒せたときは、やった!と心の中で叫びます。何年後になるかわからないですが、森林を再生させるアドバイザーのような仕事をすることが夢です。それには豊富な知識や大きな信頼がないとできません。今は技術を身につけることが大事なので一つひとつコツコツやっていきます。荒廃した森林を再生させる仕事は、日本だけでなく世界にも通用するやりがいのある仕事だと思います。大きな夢ですが、せっかく見つけた夢なので大切にしたいです」と熱く語ってくれた。


三好産業株式会社のホームページ
http://www.nangin.co.jp/nnbcm/170/miyosi.html

研修生の声3 林業の“技”を受け継ぎ、後世に伝えていきたい。

群馬県 神流川森林組合
園田大樹さん
平成19年度基本研修生

園田さんは鹿児島県指宿の出身。
千葉の大学に入ったが、志望した学科と違ったため中退し、そのまま千葉の警備保障会社で警備員として働いていた。その後、ちゃんとした就職をしようと群馬県にいるお姉さんの所に居候し、就職活動をしていたそうだ。

「自分の一生をかけて、伝統や文化を後世へ伝える担い手になれる仕事に就きたいなと思っていました。林業は、“技”を残していける仕事です」。園田さんは、インターネットで情報を集め、自分の条件と照らし合わせながら群馬県内の就職先を探した。「最初は、上野村と神流川で迷いました。仕事の内容を比べてみると上野村は伐採が主。神流川の方が林業の作業を全般的にやっているのでこちらを選びました」と話す。


林業を始めて、仕事の過酷さに驚いた。「身体中が筋肉痛になって、3ヵ月ぐらいは湿布を貼りっぱなしでした。斜面が急とは聞いていたのですが、まさか40度の傾斜のところで仕事をするとは思いもしませんでした。転がり落ちたこともあります。今は驚くほど身体が慣れてきて疲れることは疲れますが、よほどのことがないと筋肉痛にはなりません」。
好きな作業は、土場でトビを使うこと。「伐倒もおもしろいのですが、自分はトビを使って材を集めたり、揃えたりするのが好きです。今の班長さんは65歳ですが、すごい勢いで揃えていきます。こんなの動くのかな?と思うものも簡単に動かします。力ではなく、コツがあるんですね。自分も早くその技を身につけたいです」。


神流川森林組合には研修生用の寮があり、家賃は無料で光熱費などの実費のみの負担。Iターン者も多いので、周囲にもすぐ馴染め、生活はしやすいという。
「ずっと群馬で林業をやっていくつもりです。あまり先のことはまだ考えられませんが、下の人をしっかり育てられる人間になりたいですね」と話す。


これから林業をめざす人には、「今、森林の担い手が減っています。一緒に林業の技術を後世に残していこうという気概のある方は、ぜひ入ってきてください。きついけど、やりがいのある仕事です。山の中で流す汗は、他の仕事では味わえない爽快なものです」と話してくれた。


神流川森林組合のホームページ
http://www.kannagawa.or.jp/

受入側の声 林業に熱い思いがある方に来て欲しいですね。

静岡県 (有)ヤナザイ
山内秀紀さん

(有)ヤナザイは、静岡県島田市にある民間の林業事業体で仕事の7割から8割が素材生産、残りの2割から3割が森林整備です。


今は機械化を進めているところで、グラップル2台、プロセッサ1台、スイングヤーダが1台、架線集材機のセットが4組あります。作業員は私を入れて17名です。研修生はOBも含めて10名います。20年度も2名から3名の研修生を受け入れたいと思っています。


研修生は、全員がIターン者。県内が1名で他は県外。首都圏の出身者が多いです。特にIターン者を求めているわけではなく、たまたまそうなってしまいました。私は地元出身なので、地元出身の担い手がいないのはちょっと寂しい気がします。


Iターンの人には雇用促進住宅を紹介しています。しかし築40年ほど経っている古い建物なので、普通のアパートも紹介しています。研修生には、3万円を上限に住宅手当を出しています。住むところがちゃんとしていないと、定着してくれませんからね。


来て欲しい人は、林業に熱い思いがあることが第一条件。年齢は35歳ぐらいまでを希望しています。まずは現場を見に来て欲しいですね。その上で給与面などを正直に話し、それでもやってみたいという方なら大歓迎です。今は男性のみを求人していますが、ゆくゆくは女性にも入ってきて欲しいと個人的には思っています。


私自身が会社員からの転職組みなので、研修生の気持ちはよくわかっているつもりです。山で働きたいという強い気持ちを持った人は、応援したくなりますね。
興味がある人は、一度、山に来てみませんか?


(有)ヤナザイのホームページ
http://www.yanagawa-yanazai.co.jp/

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