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平成19年11月9日(金)・10日(土)開催
研修生の声1 山仕事をはじめて環境問題にも関心が出てきた。いい仲間に囲まれて充実した毎日を過ごしています。

宮崎県 都城森林組合
中村信久さん・美香さん 
平成16年度研修生OB

都城森林組合の中村信久さん・美香さんは、ご夫婦揃って研修生。ご主人の信久さんは塗装関係の仕事をしていたが、子供の頃から山が好きで転職の機会をうかがっていた。


「あるときハローワークに行ってみたら、森林組合からの求人があったので、すぐに応募しました」という。

奥様の美香さんは保育園の給食の仕事をしていたが、出産と子育てのため仕事を辞めていた。子供も大きくなったので新しい仕事を探していたが、なかなか見つからなかったという。「山にはまったく興味がなかったんですが、主人が組合に聞いてくれたところ女性でもOKということだったので応募しました」とのことだ。
現在は、ご夫婦揃って同じ作業班で働いている。信久さんは平成18年度の技術高度化研修も受けている。


信久さんに山仕事のことをお聞きすると、「たいへんな仕事ですが、好きな仕事に就けたので満足しています。山の澄んだ空気の中で汗をかくのは、気持ちがいいですね。お弁当もおいしく食べられます」と笑ってみせる。もちろん、お弁当は美香さんの手作りだ。
美香さんに聞いてみると、「山で働き始めてから、山を見るようになりました。私は山育ちではないので、山の植物のことをまったく知らなかったんですが、先輩たちからいろいろ教えてもらって、覚えるのが楽しくなりました。アケビを見たときは、びっくり。一体、どこを食べるのか、と不思議に思いました」。 どうやら信久さんより美香さんの方が山好きになってまったようだ。「先輩にだまされたこともあって。センブリを指して、食べたらおいしいよって言われたんで食べてみたら苦くて、一日中口の中が変でした」と大笑いする。こんないたずらをされるのも山の仲間に愛されている証拠だろう。


信久さんは、「収入面では正直に言ってきびしい面もありますが、今の仕事は人間関係が最高。山の仲間はみんないい人です。少しトゲがある人も、山で一緒に汗を流しているうちに丸くなります」と話す。
「班の仲間と一緒に山に入りますが、仕事中は自然が相手。だから休憩時間には人が恋しくなります。それが、いいのかもしれませんね」と美香さんも続ける。
「林業をはじめて、地球温暖化防止などの環境問題のことも知り、関心がでてきました。大きなやりがいを感じられる仕事に就けてよかったと思います」と信久さん。「どげんかせんないかん!というのがうちの班の中での流行語なんです」と美香さんも森林整備の大切さを訴えていた。

研修生の声2 林業は、爽快感・達成感のある仕事。早く技術を身につけ一人前になりたいです。

福岡県 福岡広域森林組合
萩尾憲治さん・山田久能さん
平成19年度基本研修生

福岡広域森林組合で研修に汗を流す萩尾さんと山田さんは同い年。卒業した中学校も近所だったということで大の仲良しだ。お二人に研修のことなどを聞いてみた。

萩尾さんは、最初に派遣会社のデスクワークをしていて、その後、タイヤ交換の仕事をしていた。以前から自然にかかわる仕事に就きたいと思っていて、JAにお勤めのお父さんから「緑の雇用」の募集があることを聞き、応募した。
「山が多いところで育ったので、子供の頃から山には親しんでいました。それでも、道がない山の中を、道具を担いで登っていくのはきつかったです。でも、おもしろい仕事です。木を倒すときは気持ちがいいし、枝打ちをして林内が明るく、きれいになるのを見ると大きなやりがいを感じます。自分の家にも山があるので、技術を身につけ、自分で手入れをしていきたいです」と話す。
もともと事務仕事より、外で身体を動かす仕事の方が好きで、きつい仕事をやり終えた後の充実感は何ともいえないという。


剣道四段の腕前の山田さんは、体育大学を出て、体育教師になろうと思っていたが、採用枠が少ないのと、子供の頃描いていた教師像と現実とのギャップを知り、あきらめてスポーツジムの指導員をしていた。何の仕事に就こうかと考えているときに、知り合いから「緑の雇用」のことを聞き興味を持ったのがきかっけだった。
「体力には自信があったのですが、山では通用しませんでした。自分は室内スポーツが専門だったので直射日光の暑さにまいりました」と厳しかった夏の研修のことを語る。
「自分が鍛えてきたのは瞬発的な筋力ですが、山では持久的な筋力が必要。仕事中は何度も辞めようかと思いましたが、仕事をやり終えた後、それ以上に爽快感と達成感があったので、次に向かえました。自然の中の仕事だから、きつくても続けることができたんだと思います」。


萩尾さんと山田さんは、もう一人の研修生と先輩2人の5名の班で山仕事をしている。
夏は下刈り、枝打ち、これから間伐の作業に入るそうだ。「チェーンソーを本格的に使うのはこれから。ちょっとどきどきするけど楽しみです」と萩尾さん。
山田さんは、「まったくの未経験だったので最初は不安でした。でも研修で基礎から道具の扱い方を教えてもらえたので、その不安はなくなりました」と意気込んでいる。高性能林業機械はまだ使っていないが、来年は福岡県のグリーンオペレーターの講習を受け、資格を取りたいと思っている。
将来の夢は?と二人に聞くと、「独立しても仕事が来るぐらいの技術を身につけたいです」と声を合わせて語った。

受入側の声 敏捷性のある人が向いていると思います。

長崎県 長崎南部森林組合
野口三男さん

長崎南部森林組合は、大村、諫早、長崎、西海市など4市2町を管轄しています。大村湾をはさんで、西側はヒノキが8割、東側はスギ、ヒノキが半々となっています。
平成18年度に2名を受け入れたのが最初で、19年度は基本研修生が4名、技術高度化研修生が2名。平成20年度も採用を予定しています。


希望しているのは、やる気がある人、体力に自信がある人ですが、山仕事は足場が悪い場所が多く、機敏でないとケガをしやすいので、とくに敏捷性のある人がいいと思います。


機械化は平成5年から始め、現在、管内の4支所のうち1支所を除きハーベスタ、スイングヤーダ、フォワーダなどの高性能林業機械の導入が済んでいます。機械化は進んでいますが、山が深く、道がないという地理的条件のため稼働率が悪いのが悩みです。作業道開設も大きな課題となっています。
研修生には、主に育林作業をやってもらっていますが、将来は高性能林業機械の技術も習得し、機械化林業の旗手として活躍してもらいたいですね。


「緑の雇用」は、育成と実践のバランスが改善され、とてもやりやすくなりました。長崎県は、県に機械化センターのようなものがないので、高性能林業機械の講習メニューがあるとうれしいですね。林道開設技術の講習などもあれば、研修生にも受けさせたいです。
高性能林業機械のオペレータなどは、男性に比べ体力がない女性でもやっていけると思います。しかし、いろいろな面で女性の働ける環境が整っていないというのが実情です。

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