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平成20年1月18日(金)・19日(土)開催
研修生の声1 自分が生きた証を“美しい森林”というカタチで後世に残したい。

奈良県 (有)ヤマツ産業
吉岡冬青(そよご)さん
平成19年度基本研修生

大阪府堺市出身の吉岡さんは、Iターンで奈良・吉野の林業事業体に入社し、研修生として森林整備作業等に汗を流している。


“冬青(そよご)”とは、珍しいお名前ですね?と聞くと、「父が植物好きなので。ソヨゴというのは、モチノキ科の木の名前なんです」と笑う。


吉岡さんの前職は郵便局員だが、実は8年前に一度、短い期間だが林業を体験している。そのきっかけは本屋で偶然見つけたヤマツ産業の辻谷達雄さんが書いた『山が学校だった』を読んだことだったという。「この本を読んで、山仕事の面白さと辻谷さんの人柄に惹かれてしまい、ちょうどヤマツ産業の求人があったので、どうしてもこの会社で働きたいと思い門をたたきました。しかし、事情があって家に帰らなくてはならなくなり1年ほどで辞めたのですが、また山で働くことができるようになったので再びお世話になっています」と話す。


吉岡さんは林業経験が2年未満なので、経験者ではあるが「緑の研修生」の条件を満たしている。「多少は山仕事の経験があるのですが、ブランクが長かったので一からやるのと同じです。体力的にきついですね」と話す。いちばん得意な仕事は?と聞くと、「まだ、得意と言える仕事はないですね。山の仕事は、常に修行の毎日です。きついことも多いですが、生活は充実しています」と答えてくれた。


それほどまでに林業に就きたかった理由を聞くと、「山が好きということもありますが、大げさに言うと、自分が生きた証を残したいという気持ちからです。自分が植えて、世話をした森林を後世に残したいんです。それと、山で働く仲間の人柄に惹かれたのが大きな理由の一つですね」。尊敬している会長さんや社長さんの下で、やりたかった林業ができることに、とても満足している様子だ。


これから林業就業をめざす人へ、「とにかく林業の現状をよく理解した上で入ってきてほしいですね。とりあえず林業体験や職場見学会などで現場を見て下さい」とアドバイスしてくれた。

研修生の声2 彫刻づくりのアトリエ探しが、林業就業のきっかけになりました。

愛媛県(株)いぶき
春駒英一郎さん
平成19年度基本研修生

研修生の中でひときわ異彩を放っていた春駒さんは、建築会社の現場監督を11年やっていたという。よく話を聞いてみると、もともと彫刻家で、今もモニュメントなどを制作しているアーティストだった。

建築の仕事も、最初は彫刻家として店舗等のモニュメントを制作するために入社したが、やがて全体の管理も見るようになってしまったのだという。


林業を目指そうと思った理由を聞いてみると、「実は、最初から林業を目指していたわけではありませんでした。私は石の彫刻をやっているのですが、制作するには広いスペースが必要です。大きな音もでるので町中では近所の迷惑になってしまいます。そこで、田舎でアトリエの候補地を探していたのですが、なかなか見つからず、ならば先に田舎で働ける職を探し、移住してからアトリエを探そうと思ったのです」と話す。


ハローワークで仕事を探し、今の会社の求人を見つけたのが研修生になるきっかけとなった。「面接の時に課長から、山仕事をやるにはギリギリの年齢だぞ、前例がないからやっていけるかどうかわからん、と言われたことに発憤してしまい、ならばその前例を作ってやろう!と意地になってしまいました」と笑う。


しかし、山仕事は想像していた以上にきびしかった。
「体力には自信があったのですが、自信だけではだめだということがわかりました。最近、身体がやっと斜面に慣れてきました。斜面での作業は、力だけではだめだと言うことを、嫌と言うほどわからされましたね」と話す。
いちばんたいへんなことは?と聞くと、「山仕事は、次の行程や状況を想像できないと危険予知ができません。ただ闇雲にまっすぐ進んでいけばいいというものではない。頭を使う仕事です。判断するための時間も少ないので、人間的ストレスは無くなりましたが、頭を使うストレスが増えました」と答える。
会社の雰囲気を聞いてみると、「うちの会社は、熱い人間が多いので面白いです。前の会社では、自分一人が熱いので浮いてしいましたが、今は周りがみんな熱いので平気です」とにやりと笑う。


彫刻家としての作品づくりは?と聞いてみると、「本当は山仕事も彫刻もバランスよくやって行きたいのですが、今は一人前の山師になる方の比重が高いです。でも、そのことにまったく不満はありません」と力強く答えた。


ガイダンスの研修生ブースでは、同年代で転職に迷っている人からの相談も受けたそうだ。「ハローワークの求人から知識もなく飛び込み、意地を糧にして乗り切りました、と自分の経験を正直に語りました」と話す。


山仕事もこなす彫刻家が、将来どんな作品を創るのかとても楽しみだ。

研修生の声3 RINGYOU.NETのトップページの研修生の写真を見て、これだ!と思いました。

愛媛県(株)いぶき
白田達志さん
平成19年度基本研修生

白田さんの前職は、自動車の整備士。転職の理由を聞くと、「毎日の仕事に追われるだけで、生きる目標みたいなものを失ってしまっていました。子供が出来てからも、忙しくて日曜日も一緒にいることもできなかった。もっと人間らしい暮らしをしたいなあと思い始めたのがきっかけです」と話す。

最初は、林業のことはまったく頭になかったそうだ。
「インターネットで田舎暮らしのサイトを検索しているうちに偶然、RINGYOU.NETを見つけたんです。トップページの赤と緑のユニフォームに身を包んだ研修生たちが笑顔で働いている写真を見て、すごくいいな、と思ったので興味を持ち、愛媛県の労確センターにメールを出しました」。


労確センターからしばらく音沙汰がなかったが、昨年の1月に資料が郵送されてきた。
「労確センターに電話をして、林業って何をするのか教えて下さいと言うと、今の会社で林業体験ができると教えてくれたので、すぐに行ってみました」という。実際に体験してみると、「自分にとってストライク!でした。こんな世界があったのか!と目からウロコでした」。
その後、しばらく整備の仕事を続けながら悶々と林業への転職を考えていたそうだ。


林業のどんな所に魅力を感じたのかを聞いてみると、「お祖父ちゃんが大工だったんです。小さい頃から、仕事は目で覚えろと言われてきました。林業はまさしくそういった仕事。聞いてできるものではないです。見て、真似して、いろいろ研究して覚えるもの。そんな所にやりがいを感じました」と話す。
そして、今の会社の課長さんと趣味の話が合い、人柄に惹かれたことも後押しをする要因になった。課長さんの「みんな素人から始めてきた。一生懸命、仕事を覚えようとしている人間に対して、いくら仕事が下手でも、それを笑う人間はここにはおらんけん」という言葉が心に響き、この会社で働きたいと思ったそうだ。


しかし、奥さんは最初、転職には反対で、時間をかけて話し合い、徐々に納得してもらったそうだ。住まいも、偶然いい物件が見つかった。
「築40〜50年の物件で、住宅地だけで150坪もあります。部屋が広すぎて使い方がわからないぐらいです。住まいがみつかったことで妻も安心し、前向きに考え始めたようです」と笑う。


今後のことを聞くと「細く、長く、地道にケガをしないように続けていきたいですね。林業の魅力は奥の深さです。そして、胸を張って誇れる職業だと思います」と話す。

受入側の声 淡路島で森林整備、育林の仕事が主です。20代・30代の体力のある人を希望しています。

兵庫県 谷口林業
谷口政治さん

谷口林業は、淡路島の洲本市にある林業事業体です。林業は、祖父の代から始めて、私で3代目です。


もともとは松を伐採し、梁材や桁材として出荷していましたが、松食い虫の被害で淡路島の松が全滅してしまったので、現在は冬場の里山林整備、夏場の下刈り等の森林整備と育林の仕事が主になっています。社員は現在5名で、研修生も1人います。


平成20年度も研修生を一人受け入れる予定です。今の研修生は地元出身者ですが、とくに地元にはこだわっているわけではありません。他所から淡路に移り住んでくれる人がいたら大歓迎です。 希望しているのは、20代から30代までで体力がある人がいいですね。


淡路島の山は斜面がきつく、南の方は石の山が多いです。しかし、魚はうまいですよ。冬はとくにおいしい魚を食べることができます。一緒に林業をやってみたいという方がいたら、ぜひ淡路島に来て下さい。


谷口林業
兵庫県洲本市鮎屋626
0799-26-0304

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