ワーカーズボイス

カルスト森林組合

日本最大の民間総合農場小岩井農場を守る防風・防雪林等社有林の保全管理を主とするフォレストサービスは、
平均年齢34歳の若い技術集団だ。
農場内の「賢治と歩く小岩井農場を巡る道」は美しい日本の歩きたくなるみち500選に選ばれた絶景の地を有す。
フォレストサービスはその環境保全を担い、日々技術と知識を高めながら業務を行なっている。

カルスト森林組合

山口県美祢市大嶺町東分418-1
TEL.0837-52-3332

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今橋 隆宏

今橋 隆宏(いまはし たかひろ)さん
29歳 フォレストワーカー3年目
所属
カルスト森林組合
家族
両親 祖母 兄
趣味
野菜栽培
資 格
自動車免許(普通) 普通救命 刈払機 伐木造材 玉掛け 車両系建設機械
小型移動式クレーン 不整地運搬車 林内作業車 はい作業従事者

お日様を浴びながら仕事をする心地よさ。
林業に就き健康的になった。

前職が寿司屋の板前という、まったく畑違いの業界から林業に就労した今橋さん。「板前時代の6年間は昼夜逆転で、朝日が上るころ床につき、昼頃起きて働き始めるという生活を続けていました。」と話す。そんな不規則な生活に限界を感じて退職。その後、実家の農業を手伝っていた時にカルスト森林組合の緊急雇用アルバイト募集を知る。それがきっかけで林業の世界に踏み入ることになった。
アルバイトを始めて1年が経ち「“緑の雇用”で林業を本格的にやってみないか」と誘われてカルスト森林組合に就職。「林業を自分の新しい職業にする」と決意した。
「お日様を浴びながら働くようになって肌ツヤや顔色が良くなったと、友人から冷やかされています(笑)」と、フォレストワーカー3年目の今橋さんは照れながら言った。

軟弱だった自分が、自然と
林業に適応する体力を身につけた。

取材日の朝はあいにくの雨。こんな日はチェーンソーの手入れなどを行っていると言うことなので、バックヤードを訪ねた。チェーンソーはフォレストワーカーにとっては大事な商売道具。分解し、念入りにメンテナンスを行う各々のメンバー。今橋さんは先輩に消耗した部品の交換を教わっていた。雨の日の仕事もたくさんあるのだ。
数時間後、雲が切れ晴れ間が見え始める。作業ミーテイングの後、秋吉台の森へと出発する。

軟弱だった自分が、自然と林業に適応する体力を身につけた。
チームリーダーに部品の交換を教わる。この緻密な作業は自分の安全を守るためでもある。

「林業への就業を考えた時は、とてもきついイメージがあったのは事実です。家の手伝いの農業で草刈り程度は経験していましたが、山の仕事となると、自分にできるのか? と思ったのが本音でした。実際、最初の2ヶ月程はついて行くのがやっと。それまでは山道を上ったり下りたりすることも殆どなかったので、暫くは身体の節々が悲鳴をあげていました。」と言う。しかし、徐々に基礎体力がついて「毎日意識しなくても自然と慣れてきます。だから体力に自信がなくても大丈夫だと身を持って感じました。気持ちさえあれば誰でもできますよ。」と、林業を目指す人に優しいメッセージを贈ってくれた。

作業前、現場で作業内容と分担を聞く。チームワークが必要な作業だけに真剣だ。
作業前、現場で作業内容と分担を聞く。チームワークが必要な作業だけに真剣だ。

ヒノキの伐倒は一筋縄ではいかない。林業はチームプレーも大切。

管理する森林はスギやヒノキが多い。とくにヒノキは、枝木が強靱で倒しにくい材質だ。「チェーンソーで幹を切っても、途中で他の枝木に引っかかり地面に倒れないこともあります。そんなときは、ワイヤーを幹に回す役目、重機でワイヤーを引っ張る役目など2~3名で伐倒します。」とチームプレーの大切さを説明してくれた。 林業の現場では、チームが一丸となることで、効率的な伐倒・集材などの作業ができるのだと言う。

ヒノキの伐倒は一筋縄ではいかない。林業はチームプレーも大切。
木の状態を見ながら間伐を行う今橋さんチーム。役割分担とリズムが必要だ。

手先の器用さと生かして重機の操縦技術を向上させたい。

今橋さんの所属するチームは班長以外全員が20代の若手。そのため作業内容も、いろんな技術を覚えるため全員で同じ作業(例えば午前中は伐倒、午後は集材、搬出など)を行う。全員で作業を行うことで各自のスキルを向上させるだけではなく、チーム力を高めて徹底的に効率化の意識を磨くのだと言う。「自分たちは良い材を提供し、単価アップを考えています。その為には、安全かつ丁寧な作業をしながらも、作業の無駄を削り、今までだと3本伐倒する時間で4本伐倒することを考えています。さらに作業効率を向上させて5本倒せるようになろうという意識をチーム全員が持っています。」と語る。当然だが林業もビジネスマインドが必要なのだ。

林業への華麗なる転職を実現させた今橋さん。
「前職で鍛えた手先の器用さを生かして、重機の操縦を上達させてチームに貢献したいです。」と今後の抱負を語る。 「一日の大半を仕事に費やしていた時に比べて、今では規則正しい生活ができるうえ、地元に貢献する仕事に就くことができ、充実した毎日を過ごしています。」と笑みがこぼれた。

手先の器用さと生かして重機の操縦技術を向上させたい。
グラップルを自在に扱い伐採した木の集材作業を丁寧に行う。

西村 綾佳

西村 綾佳(にしむら あやか)さん
23歳 フォレストワーカー3年目
所属
カルスト森林組合
家族
趣味
バレーボール
資 格
自動車免許(普通) 普通救命 刈払機 伐木造材 玉掛け 車両系建設機械
小型移動式クレーン 不整地運搬車 林内作業車 はい作業従事者

身体を動かす仕事が好き。
林業就業は、健康的な雰囲気に惹かれたのがきっかけ。

フォレストワーカー3年目を迎える西村さんは、スポーツトレーナーになる夢から一転、林業の道に踏み込んだ。身体を動かす事が好きな西村さんは「測量のアルバイトをやっていたときに “緑の雇用”制度を知り、林業のことを教えてもらいました。」と言う。日本の森林は約40%が人工林で、間伐などの適切な管理を行わなければ木々の成長に悪影響がでることを知った。そして「現在林業就業者が少ないため手入れが行き渡らず、森林が荒れ、山が壊れることを知り、地元の自然を守りたいと考えて林業を選びました。」と、林業を志望した動機を話してくれた。

身体を動かす仕事が好き。林業就業は、健康的な雰囲気に惹かれたのがきっかけ。
愛用のチェーンソーを持ち、微笑む西村さん。仕事は楽しいと話す。

林業は「体力仕事」というイメージだが、
機械化によりそんなにチカラは必要ない。

林業は一見、肉体労働的なイメージが強い職業だ。西村さんもフォレストワーカー研修生になるまではキツい仕事というイメージを持っていたと言う。「実際は現場に行くと多くの作業が機械を用いて行うことが分かりました。伐倒はチェーンソー、集材・玉切り・運搬は重機を使います。そのためチカラではなく、重機等の操作能力など、むしろ頭を使う作業の方が多いと思います。」と語る。チームリーダーである岸田主任は「西村は現場で見落としがちな作業を指摘したり、上手い段取りを組んだりします。重機の操作センスも良いので安心して任せられます」と話してくれた。

林業は「体力仕事」というイメージだが、機械化によりそんなにチカラは必要ない。
昼休み、お母さんが作ってくれた弁当を食べ昼寝をするのが至福のひとときだとか。

長年続けている趣味のバレーボール、
チームプレーという面では林業と同じ。

林業の魅力のひとつは就業後の時間を有効に使えることだと言う。西村さんは中学生の時からバレーボールが大好きで、現在、社会人クラブ(大会で優秀な成績を収めるほどのチーム)に所属している。週3回、仕事が終わると練習に参加し汗を流す。好きな仕事と好きな趣味を両立できるのも、林業という職業のメリットなのだと語る。

さらに西村さんは林業とバレーボールはチームプレーという面では似ていると考えている。「私がやっている9人制バレーは、前・中・後と守るエリアが決まっています。各ポジションは、その場が得意なメンバーが守ります。林業もチームプレーです。作業分担を各自が得意な作業に割振ることで効率的に仕事が進みます。」と語る。チームプレーの重要さを意識し、段取りの上手な西村さんは、将来的にフォレストワーカーにおけるセッター的な役割を担うのかもしれない。

各々の特性を活かし、チームとして如何に成果をあげられるか。多くのビジネスがそうであるように林業も同じことが言える。その中で、体力だけではなく知力や想像力豊かな人材も必要だ。
「今後の目標はフォワーダだけでなく、ほかの重機も乗りこなせるようになり、最終的には搬出作業を行うために、大型自動車免許を取得したいと思っています。」と抱負を語る。自分の得意分野と役割を認識し、目標に向かって仲間とともに働く姿はとても逞しく感じられた。

長年続けている趣味のバレーボール、チームプレーという面では林業と同じ。
作業前、チームとともに気合いを入れる西村さん(左から2番目)

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