オンライン相談
相談窓口一覧

「緑の雇用」は、明日の森林の担い手を育てる事業です。

「緑の雇用」Q&A

このページでは、「緑の雇用」に関係する、よくある質問をQ&A形式でお答えしています。

「緑の雇用」編

森林の環境編

「緑の雇用」編

森林で働きたいのですが、どうすればいいのでしょうか?
林業の仕事に就く方法はいくつかあります。
たとえば、
1.各地の森林組合で現場職員として働く
2.民間の造林会社や素材生産会社などの林業経営体に就職する
といった道があります。

就職に関する情報は、各都道府県の「林業労働力確保支援センター」やハローワークで調べることができます。
林業では、木の生育状況や地形などに応じてさまざまな作業があります。そのため、一人前になるには最低でも3~5年かかるといわれています。
林業は、自然の中で働く楽しさや、森を整備して人々の安全や環境を守る大切な役割があります。一方で、体力や技術が必要な厳しい面もあります。
まずは、情報を集めたり相談したりすることから始めてみましょう。

林業就業支援事業のご案内

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

「緑の雇用」とは、どんな制度ですか?
「緑の雇用」事業は、未経験の方でも森林の仕事に就き、林業に必要な技能を身につけられるよう支援する制度です。
審査を経て認定された森林組合などの林業経営体に採用された方を対象に、講習や研修を通じてキャリアアップを支援します。

林業は一人前になるまでに数年かかるといわれ、現場で活躍するスペシャリストになるためには様々な技能の習得が欠かせません。
そこで「緑の雇用」事業では、就業年数に応じて研修内容を段階的にステップアップ。将来の森林の担い手として必要な知識や技術を、体系的なプログラムで学ぶことができます。

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

キャリアアップ支援とは具体的にどのような内容ですか?
林業では、新しく就業する方向けの「フォレストワーカー研修」に加えて、就業経験が5年・10年の現場管理者を育成する「フォレストリーダー研修」や「フォレストマネージャー研修」も行っています。
「フォレストワーカー研修」は3年間で構成されており、技能講習も含めて、林業に必要な知識や技術を段階的に学べる集合研修を各年次ごとに実施しています。

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

「緑の雇用」の研修は、どうしたら受けられますか?
「緑の雇用」の研修を受けるには、審査を経て認定された森林組合などの林業経営体に雇用されていることが条件です。
さらに、以下の研修生要件を満たす必要があります。

<研修生の要件>
  • ・林業に就きたいという意識がはっきりしていること
  • ・林業に必要な技能を身につける必要があること(フォレストワーカーの場合は、林業就業経験が2年未満の方)
  • ・研修修了後、概ね5年以上林業に就業できる年齢であること(概ね60歳未満)
  • ・林業に必要な健康状態であること

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

森林組合とは何ですか?
森林組合は、森林の所有者が協力して林業を発展させ、森を守り育てることを目的に、森林組合法に基づいて設立された協同組合です。
組合は、組合員(森林所有者)に対して森林の経営に関する指導を行うほか、組合員の森林で間伐や下草刈り、伐採、植林などの「森林の仕事」を実施しています。

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

全森連(全国森林組合連合会)とは、どんな組織なのですか?
全国森林組合連合会は、「緑の雇用」事業の実施主体です。森林組合系統の全国組織として、主に会員への指導や木材の販売、資材の購買などの事業を行っています。
さらに、都道府県で林業労働力の確保を促進するために指定されている「林業労働力確保支援センター」の全国協議会事務局も設置しており、林業における雇用管理の改善などの業務も行っています。

全森連ホームページ

林業就業支援ナビ

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

「森林の仕事」とは、どのような仕事ですか?
森林の仕事とは、国土の7割以上を占める森を維持・管理し、育った木を伐採して木材資源として生産する仕事です。
さらに、伐採後には苗木を植え、豊かな森林に育てるために下刈りや枝打ち、間伐などの作業を行います。
こうした活動を通して、森の循環を守り次の世代へ豊かな森林をつなぐ仕事です。

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

林業就業のために持っているとよい資格などはありますか?
林業で働く際に役立つ資格や講習には、たとえば以下のようなものがあります。

  • ・刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育(刈払機を扱う資格)
  • ・伐木等の業務に係る特別教育(チェーンソーを扱う資格)
  • ・車両系建設機械運転技能講習
  • ・玉掛け技能講習
  • ・小型移動式クレーン運転技能者講習

これらの資格は、取得していると就業上有利ですが、未経験の方でも「緑の雇用」事業の研修内で取得可能です。

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

労確センターって何ですか?
「労確センター」は正式には「林業労働力確保支援センター」 といいます。

林業従事者は高齢化や後継者不足の影響で減少しており、この状況に対応するため、「林業労働力の確保の促進に関する法律」 に基づき、各都道府県知事が指定した公益法人などとして設置されています。

林業労働力確保支援センターでは、林業に関する研修や求人情報の提供など、林業で働きたい方をサポートする事業を行っています。

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

林業での収入はどのくらいですか?
林業での給与は、働く林業経営体によって異なります。
多くの職場では 日給月給制(出勤した日数に応じて月ごとに支払われる制度)を採用しており、天候や仕事量によって収入が変動することがあります。そのため、収入が安定しにくい面もあります。なお、近年は月給制を導入する林業経営体も増えています。

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

女性でも就業できますか?
未経験の女性でも、現場技能者として林業で働いている方がいらっしゃいます。
林業と聞くと力仕事のイメージがあるかもしれませんが、近年は機械化が進んでおり、女性の方が活躍できる現場も増えています。

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

森林の環境編

間伐をしないと、森林の力が弱まるというのは本当ですか?
森林を健康に育てるには、適度な 間伐 が必要です。
間伐をしないと樹木が密集して日光が地面に届かず、下生えの植物が育たなくなります。土の栄養も流され、樹木の成長が止まってしまいます。
また、弱った樹木は倒れやすくなり、山の水を蓄える力も弱まるため、大水や山崩れなどの災害の原因にもなります。さらに、土砂が川や海に流れ、漁業などに被害を与えることもあります。
現在、林業従事者は高齢化・減少が進んでおり、新しい森林整備の担い手が求められています。

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

森林は、誰のものなのですか?
日本の森林面積は 約2,500万ヘクタール あります。

国が所有する 国有林:約770万ヘクタール(約30%)
地方公共団体が所有する 公有林:約300万ヘクタール(約10%)
企業・団体・個人が所有する 私有林:約1,440万ヘクタール(約60%)

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる

人工林という言葉を聞きますが、どのような森林なのでしょう?
人工林とは、植栽や挿し木など、人の手でつくられた森林のことです。
日本の森林の約4割(約1,000万ヘクタール)が人工林です。
それに対して、周りの木から落ちた種などで自然に育った森林は 天然林 と呼ばれます。天然林にはさまざまな種類の樹木が混ざっていますが、人工林は 1種類か、多くても2~3種類の樹木で、同じ樹齢 でそろっているのが特徴です。
主な人工林の樹種は スギ、ヒノキ、カラマツ、マツ類 などです。

「緑の雇用」Q&Aトップへもどる